研究課題/領域番号 |
11771352
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
森田 一三 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50301635)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 口腔のケア / 特別養護老人ホーム / 歯科衛生士 |
研究概要 |
特別養護老人ホームにおいて口腔ケアの内容とその影響について調査をおこなった。特養U(入所者85名)特養N(入所者96名)特養S(入所者100名)の入所者を対象として行なった。診査項目としてCPI(Community Periodontal Index)、BOP(プロービング時の歯肉からの出血)、OHI(Oral hygiene Index)、GI(Gingival Index)、唾液をサンプルとしてLactobacilliのコロニー数、Mutans streptcocciのコロニー数、唾液をサンプルに培養を行い、メチルメルカプタンの産生量を測定した。さらに舌上から綿棒にて採取したサンプルからCandidaのコロニー数について歯科医師が調査を行った。その後、月1回、3か月間の口腔のケアを歯科衛衛生士が実施した。 分析は対象者のうち歯を1歯以上保有する50名を対象とした。うちわけは男性4名、女性46名で平均年齢81.7±6.6(平均±SD)歳であった。口腔のケアのうち歯の清掃を行なう、舌の清掃を行なう、歯の清掃指導を行なう、舌の清掃指導を行なうの4種類の実施回数と各指標の改善状況との関係をロジスティック回帰分析を用いて検討した。 その結果、Gingival Indexの改善については危険率5%で歯の清掃指導の回数がオッズ比5.94で有意であった。また、Candidaのコロニー数の減少については危険率5%で舌の清掃の回数がオッズ比4.98で有意であった。 以上より、月1回、3か月間の口腔のケアでは歯の清掃指導は歯肉の状態の改善に、舌の清掃はCandidaのコロニー数の改善に効果的であるという結論を得た。
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