研究課題/領域番号 |
11771360
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
山内 規進 徳島大学, 歯学部, 助手 (10253212)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | カルプロテクチン / 歯周疾患活動性 / 歯肉溝滲出液 / 歯周疾患活動性マーカー |
研究概要 |
カルプロテクチンの歯周疾患活動性マーカーとしての有用性を検討する目的で、歯肉溝滲出液(GCF)中に含まれるカルプロテクチンについて1)歯周炎の臨床的指標であるプロービングデプス(PD)値と歯肉炎指数(GI)値およびプロービング後の出血(BOP)との相関性、2)他の生化学的な歯周疾患活動性指標であるインターロイキン1(IL-1β)、プロスタグランディンE2(PGE2)、コラゲナーゼおよびアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)との相関性、3)各歯周治療段階時における臨床病態との相関性が、追求された。成人型歯周炎患者および健常者から研究内容の同意を得た後に、GCFを採取するとともに、各種の歯周疾患の臨床的指標を検査した。その結果、1)GCF中のカルプロテクチンレベルは、PD値、GI値およびBOPに有意な正の相関(それぞれ、r=0.41、0.56および0.56)をしており、GCF中のカルプロテクチンは一般的な歯周疾患の臨床的指標と相関していることが示された。 2)GCF中のカルプロテクチンレベルは、IL-1β、PGE2、コラゲナーゼおよびASTのいずれの生化学的な指標にも有意な正の相関(それぞれr=0.55、0.60、0.57、0.40)があり、GCF中のカルプロテクチンは一般的な歯周疾患の生化学的指標とも相関していることが示された。。3)初診時のカルプロテクチンレベルを100%にしたとき、初期治療後で57%、歯周外科治療後で26%、そしてメンテナンス時で20%と明らかな減少を示した。また、このカルプロテクチンレベルの減少は各治療段階のアタッチメントゲイン値とも相関していた。このことは、GCF中のカルプロテクチンレベルが歯周治療後の歯周組織の炎症状態に相関しているだけでなく、治癒状態とも相関することを示すものである。 以上の事実から、GCF中のカルプロテクチンが、歯周疾患の臨床的指標と生化学的マーカーと相関しており、歯周組織の炎症の程度を評価する上で、有用な指標となりうることが示された。
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