研究課題/領域番号 |
11771371
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
小関 健由 国立感染症研究所, 口腔科学部, 主任研究員 (80291128)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Actinobacillus actinomycetemcomitans / アポトーシス / 歯周病 / マクロファージ / caspase |
研究概要 |
若年性歯周炎の病原菌であるActinobacillus actinomycetemcomitansをマクロファージに感染させるとアポトーシスが誘導され、さらにこの菌の産生する新規毒素もマクロファージにアポトーシスを誘導することを我々は報告した。ここで歯周炎発症機序を解析するにあたり、この歯周病原菌によるアポトーシスの細胞内メカニズムの解析が大きな課題となった。一方、細胞のアポトーシスの実行分子は、カスパーゼと呼ばれる蛋白質分解酵素ファミリーであり、細菌の細胞内感染によるアポトーシス発症機序の場合のカスパーゼの関与は、サルモネラ菌および赤痢菌がCaspase-1を活性化してIL-1βの分泌を促進すること、およびレジオネラ菌がCaspase-3を活性化してアポトーシスを誘導することが報告されている。そこで本研究では、下位カスパーゼであるCaspase-1及びCaspase-3を活性化する上位カスパーゼであるCaspase-8及びCaspase-9の両者を検索した。J774.1細胞では、A.actinomycetemcomitansの感染マクロファージのアポトーシスの過程で両者が活性化することが示された。しかしながらどちらのCaspaseの活性化経路が重要であるかは、さらなる検証が必要であることも示された。そこで、A.actinomycetemcomitansの感染マクロファージのアポトーシスの過程をこれまでの実験に使用しているJ774.1細胞に加えて、レジオネラ菌の実験に使用されるマクロファージ細胞株RAW264.7細胞へのA.actinomycetemcomitansの感染実験系を確立した。さらにこのRAW264.7細胞にてアポトーシス抑制効果のあるBcl-2及びBcl-X_Lの形質転換株を作製した。この株を使用して上位のCaspaseの活性化経路を検索し、詳細を見当した。
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