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ホルムアルデヒドによるホルムアルデヒド酸化酵素系誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11771439
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関長崎大学

研究代表者

伊藤 潔  長崎大学, 薬学部, 助教授 (50201926)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードホルムアルデヒド / 脱水素酵素 / 大腸菌 / 微生物 / レプレッサー / 誘導 / 発現調節 / タンパク質の立体構造 / DNA結合タンパク質
研究概要

大腸菌のfalAによってコードされているグルタチオン依存型ホルムアルデヒド脱水素酵素(FDH)の転写レベルの調節機構を解析し、FalRタンパク質が自身を含めたオペロンのプロモーター部位と結合するレプレッサーとして働き、ホルムアルデヒド存在下ではその抑制が解除されることを明らかにした。DNAのシス領域としてTATAの繰り返し配列が重要そうであることもわかってきた。FalRタンパク質とDNAとの結合がホルムアルデヒドによって阻害されることを直接照明すること、及びFalRの立体構造解明が残された重要課題である。そのため、FalRタンパク質精製の目的でHis-tagを付加した発現プラスミドを構築した。興味深いことに、このプラスミドではプロモーター配列が全く同じであるにも関わらず、ホルムアルデヒド非存在下の発現抑制が消失していることを見出した。種々の変異遺伝子の解析から、falR構造遺伝子の上流の5'-非翻訳領域(約20bp)が重要であることを明らかにした。しかしながら、そのメカニズムについてはさらに解析中である。酵母のシステムにおいて誘導発現に関わる遺伝子を同定することはまだできていないが、FDH遺伝子はPCRによって増幅、クローン化したので、今後誘導に関わる遺伝子を同定しなければならない。
一方、Pseudomonas putida由来のグルタチオン非依存型ホルムアルデヒド脱水素酵素(現在は2分子のアルデヒドからカルボン酸とアルコールを生成させるdismutaseであることが判明している)に関してはホルムアルデヒドによる誘導は見られず、構成的に発現していた。この酵素については、酵素の結晶化に成功したので、X線により結晶構造を解析中である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Ito: "Substrate Recognition Mechanism of Prolyl Aminopeptidase from Serratia marcescens"Journal of Biochemistry. 128. 673-678 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Hua Shan Huang: "Glutamate 83 is important for stabilization of domain-domain conformation of Thermus aquaticus glycerol kinase"Journal of Biochemistry. 128. 207-211 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tadashi Yoshimoto: "Crystal structure of prolyl aminopeptidase from Serratia marcescens"Journal of Biochemistry. 126. 559-565 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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