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神経栄養因子によって誘導される初期応答遺伝子TIS11の発現調節機構と生理機能

研究課題

研究課題/領域番号 11771456
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関名城大学

研究代表者

村田 富保  名城大学, 薬学部, 助手 (80285189)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードTIS11 / 初期応答遺伝子 / 神経成長因子 / 遺伝子発現 / プロモーター / フォルボールエステル / MAPキナーゼ / 転写因子
研究概要

神経成長因子(NGF)によって誘導される初期応答遺伝子として,これまでに転写因子やサイトカイン類などをコードする遺伝子が報告されているが,申請者らはフォルボールエステル(TPA)で誘導されることが知られているTIS(TPA-Induced Sequences)遺伝子群の一つであるTIS11もNGF刺激時の初期応答遺伝子の一つであることを報告している.この発見を機に,申請者はTIS11遺伝子の発現調節機構を解明するために,TIS11遺伝子のプロモーター領域の解析を進め,プロモーター活性が細胞特異的に制御されることを明らかにした。さらに,NGFと同様にTIS11遺伝子の発現を誘導するTPAが,MAPキナーゼ経路を活性化させることによりTIS11遺伝子のプロモーター活性を増大させることを見い出した.NGFもTPAと同様にMAPキナーゼ経路を活性化させることから,NGFによるTIS11遺伝子の発現誘導もMAPキナーゼ経路の活性化に基づいていることが示唆された.
申請者は,TIS11遺伝子の翻訳産物であるTIS11蛋白質の機能解析についても研究を進め,NGFに応答して交感神経細胞様に分化するPC12細胞を用いて,TIS11蛋白質が基本転写活性を増大させる転写促進因子であることをはじめて発見し,TIS11蛋白質がNGFの生理作用に関与する転写調節因子の一つであることを示唆した.そこで,TIS11蛋白質は,核内へ移行して,はじめて転写調節機能を発揮することから,TIS11蛋白質の核-細胞質間輸送と転写制御の全体像を捉えるために,TIS11蛋白質の核内輸送経路に関する研究を行った。その結果,TIS11蛋白質の一次構造にて核移行に必要となるアミノ酸領域(核移行シグナル)を同定することができたので,今後,TIS11蛋白質の核内輸送機構を詳細に検討する予定である.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Murata T,Hikita K,Kaneda N: "Transcriptional activation function of zinc finger protein TIS11 and its negative regulation by phorbol ester."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 274(2). 526-532 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Murata T,Niimi Y,Kaneda N: "Characterization of the 5'-flanking region of the rat TIS11 gene."Mol.Cell.Biochem.. 214(1-2). 1-6 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Kaneda N,Murata T,Niimi Y,Minamiyama M: "Cloning and characterization of the rat TIS11 gene."Mol.Cell.Biochem.. 213(1-2). 119-126 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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