研究課題/領域番号 |
11771502
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
奈良場 博昭 北里大学, 薬学部, 助手 (90296517)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ブラジキニン / B1受容体 / MAPキナーゼ / AP-1 / 血管内皮細胞 / Cキナーゼ |
研究概要 |
ブラジキニンB1及びB2受容体の病態での役割を調べるためには、これらの受容体の発現量を正確に測定する方法が必要である。しかし、これらの受容体は微量しか存在しないため、northern blotでは検出できない。また、RT-PCRでは検出は可能であるが、定量性に欠ける。そこで、RNAプローブを用いて高感度にmRNAを検出し、定量性にも優れたRNaseプロテクションアッセイによりB1及びB2受容体の発現量を測定することを試みた。ラットB1及びB2受容体のアンチセンス鎖をin vitroでRNAに変換しこれをプローブとしてサンプルと反応させ、さらに1本鎖RNAを特異的に分解した後にプローブと結合したB1及びB2受容体のmRNAを検出した。サンプルにはラット摘出回腸標本を用いたが、B2受容体の発現量が摘出後のインキュベーションによっても変動しないのに対して、B1受容体の発現量は時間経過に従って増加した。そして、この変動はB1アゴニストによる回腸の収縮反応の増大と良く相関していた。本検討で確立したB1及びB2受容体の検出方法は、病態におけるこれらの受容体の発現変動や局在を明らかにし、各種疾患におけるブラジキニンの役割を解明するために有用であると考えられる。
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