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in situ hybridizationを用いた結核病巣の結核菌の組織学的検出

研究課題

研究課題/領域番号 11771515
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関東海大学

研究代表者

布施川 久惠 (布施川 久恵)  東海大, 医学部, 助手 (20238645)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード結核菌 / PCR法 / 病理パラフィン薄切切片 / in situ hybridization法
研究概要

結核の病態は,近年複雑化,多様化し,診断のみならず治療にも多くの問題がある。感染初期の未治療肺結核患者に抗結核剤治療を行った場合,排菌は順調に減少または陰性化しているにもかかわらず,治療開始後3ヶ月ごろまでに胸部X線上肺野陰影の拡大,新陰影の出現,胸水貯留,肺門縦隔リンパ節腫大などの初期悪化が約15%にみられる。その機序としては,(1)悪化しつつあった時期に抗結核剤治療が開始されたため効果が遅延した。(2)抗結核剤に対するアレルギー反応,(3)抗結核剤,特にRFPにみられる免疫抑制作用による結核病変の悪化,および(4)強力な抗結核剤治療により死滅した大量の結核菌の菌体に対するアレルギー反応などが考えられるが,その発現機序は解明されないまま今日に及んでいる。その理由の1つに日常検査において,病理組織上の結核結節内の乾酪壊死巣や壊死をとりかこむ肉芽組織中の結核菌を特異的に検出判定する方法がないからである。in situ hybridization法は,組織切片状で非放射性プローブを用いて結核菌群に特異的な塩基配列を迅速かつ高感度に検出でき、同時に免疫組織学的手法を併用することも可能である。そこで本研究は,in situ hybridization法を用いた結核病巣内の結核菌の検出を日常検査として確立することを目的とする。本年度は,in situ hybridization法の検出条件の検討を行うために,まず組織から結核菌群特異的なDNAが検出可能な症例を検索した。病理組織で乾酪壊死巣およびラングハンス巨細胞が認められた組織のパラフィン薄切切片からDNAを抽出し,PCR法を用いて,結核菌群特異的遺伝子の検出をおこなったところ,20/43症例から結核菌群特異的なDNAが検出された。今後この症例を用いてin situ hybridization法の検出条件を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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