研究課題/領域番号 |
11771517
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
森 陽子 群馬大学, 医学部, 講師 (20302490)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 地域精神保健 / 保健婦・士 / 精神分裂病 / 受診行動 / 相談 / 患者-看護婦関係 / セルフケア論 / 保健婦 |
研究概要 |
I.目的:熟練保健婦による精神分裂病患者への初回受診の援助内容を質的に分析し、支援過程に用いられる相談技術と患者の転帰に影響を与える要因の抽出を目的とする。II.方法:熟練保健婦30名を対象に半構成的面接調査を実施。抽出した43事例のインタビュー内容をGrounded theory approachの継続的比較分析を実施した。III.結果:全事例を分析した結果次のことが見いだされた。1年次:1.援助の類型は(1)事例へ直接援助(2)家族へ援助A(3)家族へ援助B(4)家族の相談体制整備のための援助(5)関係機関のみへの援助であった。2.(1)精神分裂病患者の受診につなげる相談技術は[受診行動につなげる相談の導入段階][辛さを糸口に保健婦の話を聞く体制をつくる段階][受診決意に働きかける段階]の3つで構成されていた。(2)段階ごとの相談技術は、(1)[受診行動につなげる相談の導入段階]では《訪問の受け入れ状況を作る》《保健婦の存在・役割をアピールする》《専従の担当者であることを認識してもらう》《信頼関係の基盤を作る》《相談関係を継続する》の5つがあげれ、(2)[辛さを糸口に保健婦の話を聞く体制をつくる段階]では本人の《辛さを探る》《辛さに直面化させる》《辛さに共感する》《本人が困っている問題の解決にむけて一緒に動く》の5つが、さらに(3)[受診決意に働きかける段階]では《辛さの原因が精神的な疾患であることの気づきを促す》《本人が困っている問題解決に向けて「受診」という方法があることを伝える》《受診の必要性の認識を促す》《受診決意を促す》《受け入れ医療機関を確保する》《適切な医療機関・医師を紹介する》《受診の決意を後押しする》の7つがあげられた。2年次:患者の転帰に影響を与えた要因は(1)本人の辛さを徹底的に傾聴する(2)本人の自尊心を大事にする(3)意志決定を本人のペースで進める(4)保健婦は生活面の支援者であることを支持し続ける(5)必要に応じて一緒に動く等があげられた。これらは国内外の先行研究で示唆もみられるが精神分裂病患者への受療相談技術を抽出した点が本研究の特色である。IV.課題:今後は、受療相談技術と患者の転帰およびその他の要因との関係について探り、相談技術の体系化を図りたい。
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