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洗髪動作の違いによる生体負担

研究課題

研究課題/領域番号 11771526
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

橋口 暢子  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (80264167)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード洗髪 / 体位 / エネルギー代謝量 / 血圧 / 心拍数 / 心拍変動 / Profile of Mood States / 筋負荷 / 表面筋電図
研究概要

【研究目的】洗髪台使用における洗髪援助が被援助者に及ぼす心身への影響について,援助時の体位に着目し,エネルギー代謝量,血圧(BP),心拍数(HR),心拍変動性(HRV)およびProfile of Mood States(POMS)を指標に検討した.
【研究方法】健康女子8名を対象に,仰向けに上体を約30℃起こした体位(以下F位)と上体を前屈みにした体位(以下Z位)の2体位で援助を実施し,湯の温度は40〜41℃を目安に,援助の手順は手技を統一して行った.
【結果】1)洗髪前に比べ洗髪後は両体位ともに,エネルギー代謝量の有意な増加が認められたが(p<0.01),体位の違いによる有意な差はなかった.2)収縮期,拡張期血圧ともに体位の違いによる有意な差はなかった。しかし,F位では安静時に比べ洗髪中と洗髪後で有意に上昇したものの(p<0.05)その後は低下し,Z位では洗髪後さらには乾燥後まで有意に高値を維持していた(p<0.05).3)心拍数,LF成分,HF成分,LF/HF比のいずれにおいても体位の違いによる有意な差はなかった.しかし,Z位でのみ安静時に比べ洗髪中はHR,LF/HF比が有意に高値を示した(p<0.05).4)F位ではT-A(緊張・不安),D(抑鬱感),A-H(怒り)の実験後の得点は実験前より有意に低下し(p<0.05),V(活気)は実験後の得点が有意に高かった(p<0.05).Z位もF位と同様の変化を示したが,有意差が認められたのはV得点のみであった(p<0.05).
【考察】援助時の体位の違いによる生理的影響については,すべての項目において有意な差は認められなかったが,Z位で援助する際は,洗髪中のHRが有意に上昇したこと,BPの上昇が乾燥後まで持続していた点は配慮を要することが示唆された.心理的影響については体位に関係なく活気といったポジテイブな気分が高まることが認められた.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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