• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

施設における高齢者のQOLを高めるための高齢者の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11771556
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関大阪府立看護大学

研究代表者

松田 千登勢  大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (70285328)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード施設 / 高齢者 / QOL / 役割 / 頼む
研究概要

本年度は昨年に引き続き、老人保健施設で痴呆性高齢者を援助している看護婦を対象者とし、「頼む」という援助の意味に対して調査を行った。方法としてグランデットセオリー法を用いて、12名の看護婦を対象に実際に「頼む」という援助をした事例を中心に、半構成のインタビューを行い、内容は許可を得て録音した。面接内容を逐語録にしたものをアドバイザーと共に意味の分析を行った。その結果、頼むことの意味として、痴呆性高齢者が落ち着いて居れる場所の提供、不安の軽減、自尊心を取り戻す、他の高齢者との仲間づくり、職員との交流という5つのカテゴリーがみられた。また、頼むことの戦略としていくつかのパターンがでてきた。自分から何かないかと言って来ることができる痴呆性高齢者には、昔の経験や得意としてきたことなどを頼んで行ってもらう。その結果、痴呆性高齢者は自分が必要とされていると感じ、自分の居場所を感じることができ、不安の軽減が図られるという効果がある。自分から言ってくることができない痴呆性高齢者には、他の高齢者の話し相手やおしぼり巻きなどの簡単な作業を行ってもらう。その結果、その時間を安心して過ごすことができるという効果がみられる。自分の意志表示ができず、反応も少ない痴呆性高齢者には、レクリェーションや簡単な作業などで、看護者が説明して、一緒に行ってもらう。その結果、職員とのコミュニケーションが図られ、笑顔といった反応がでるといった効果がみられる。そのため「頼む」という援助は、痴呆性高齢者の状態によって使い分けられ、様々な効果がみられることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi