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脳血管障害をもちながら在宅で生活する高齢者への家族のケア

研究課題

研究課題/領域番号 11771562
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 臨床看護学
研究機関高知女子大学

研究代表者

松木 里江 (中村 里江)  高知女子大学, 看護学部, 助手 (00311928)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード脳血管障害 / 高齢者 / 家族介護者 / 在宅
研究概要

脳血管障害を持ちながら在宅で生活をしている高齢者(以下要介護高齢者とする)への家族のケアに関して、ケア行動に込められている家族の思いや意味を明らかにし、要介護高齢者とその家族への看護のあり方を検討することを目的として、A市内に在住し、脳血管障害をもちながら在宅で生活を送っている高齢者の家族員で、同居している主ケア提供者を対象にインタビューを行った。インタビューを実施した対象者は女性7名、男性3名の合計10名であった。対象者と要介護高齢者との続柄は妻6名、夫3名、義娘1名であった。年齢は55歳から76歳、平均68歳であった。要介護高齢者の年齢は63歳から92歳、平均73.5、介護期間は2年から15年、平均5.8年であった。
分析の結果、〔日常生活動作の自立を促す〕、〔日常生活機能を維持する〕、〔自尊心を保つ〕、〔日常生活の中に楽しみを見いだす〕〔介護者以外の他者との交流をもつ〕〔介護者自身の負担にならないようにする〕〔自分自身の生活を確保する〕が抽出された。家族介護者は、要介護高齢者が現在の状態からこれ以上悪くならないようにしたいという思いから、日常生活の中に機能訓練の要素を盛り込ませ、会話一つにしても、「ぼけ防止のため」や「楽しみのため」と、意図をもって話かけていたり、食事においても、食べこぼしてもあえて見守るといった関わりを持っていた。このような要介護高齢者ができるだけ自分でできるようにし、一人で行うことを大切にして見守る関わりは、高齢者の自尊心を保つことにつながっていた。一方、家族介護者が自分自身を守ることを主としたケアは、いつまで続くのか先の見えない介護を続けて行く家族介護者にとって重要なものであることがうかがわれた。
現在、本研究者が以前におこなった糖尿病患者への家族のケアに関する研究の結果と比較し、本研究結果で得られたケアの特徴をもとに看護のあり方を検討するべく、分析を継続中である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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