• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

スポーツ経営におけるアフターマーケティング戦略の有効性に関する実証的研究-特に、民間スポーツクラブの経営における消費者苦情のマーケティングについて-

研究課題

研究課題/領域番号 11780026
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関福岡教育大学

研究代表者

中西 純司  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (90243849)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードスポーツ経営学 / アフターマーケティング戦略 / サービス組織志向 / 民間スポーツクラブ / 業績レベル / 月間平均退会率 / 退会防止策 / 顧客認識 / 消費者苦情 / 顧客情報ファイル / サービス・エンカウンター / エンパワーメント / サービス・リカバリー
研究概要

本研究は、スポーツ経営体側のアフターマーケティング戦略がスポーツ消費者の不満足や苦情行動および、業績レベルや月間平均退会率、顧客認識などに及ぼす影響力を動態的に分析していくことによって、スポーツ経営におけるアフターマーケティング戦略の有効性について明確にすることを究極的な目的としている。そこで本年度は、昨年度に構築した「アフターマーケティング戦略策定の概念的モデル」に基づいて、民間スポーツクラブにおけるアフターマーケティング戦略のレベルと業績レベルとの関連性について実証的に分析を加えた。その際、全国1,826ヶ所の民間スポーツクラブの中から、有意抽出法(典型法)によって693ヶ所のクラブを選定し、郵送法による質問紙調査を実施した。なお、有効標本回収数ならびに回収率は、それぞれ218、31.5%であった。
その結果、「アフターマーケティング戦略のレベルが高いクラブほど、業績レベルが高く、月間平均退会率が低い」という結果が得られ、主仮説は支持された。中でも、「サービス・リカバリー・システム」「顧客サービス」「顧客間関係性の組織化」「顧客とのコミュニケーション・プログラム」「サービス・クオリティの維持と顧客満足調査」「契約・手続関係の規制緩和化」「スポーツサービスの開発・改善努力」といった7つの活動が既存会員の「退会防止策」として展開されていた。また、会員に対しては「多様なニーズや欲求をもった個々に対応する必要がある存在」(40.5%)、「クラブへのロイヤルティを高めていくことが必要な存在」(38.0%)、「プログラムの内容を重視する人々」(36.6%)といった「顧客認識」の仕方をしているクラブが多いという結果が得られた。
このように、スポーツ経営体側の経営業績へのアフターマーケティング戦略の有効性は確認されたが、スポーツ消費者行動への影響力については今後に残された研究課題である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山下秋二,畑攻,冨田幸博: "スポーツ経営学"大修館書店. 368 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 中西純司: "スポーツサービスのデリバリー・システムにおける障害点の診断:サービス・クオリティの改善をめざして"福岡教育大学紀要(第五分冊). 第49号. 35-52 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 片山 孝重: "現代スポーツ経営論"アイオーエム. 159 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi