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機能的過負荷に伴う筋肥大、筋線維組成の変化に及ぼす局所的因子の影響

研究課題

研究課題/領域番号 11780034
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

山口 明彦  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (50244869)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード機能的過負荷 / ミオシン重鎖アイソフォーム / 筋肥大 / カルシニューリン / IGF-I mRNA / GH receptor mRNA
研究概要

本研究は機能的過負荷による筋肥大、筋線維組成の変化に対するカルシウム-カルシニューリン系の影響を調べるため,協働筋切除による機能的過負荷に対するカルシニューリン阻害剤であるサイクロスポリンA投与の影響について観察した。
被験動物として10週齢のWistar系雄性ラット(170〜240g)を用い,協働筋切除による機能的過負荷を施したグループ、協働筋切除の偽手術を施したグループ、サイクロスポリンAを投与し、協働筋切除による機能的過負荷を施したグループ、サイクロスポリンAを投与し、協働筋切除の偽手術を施したグループの4つのグループを作成し実験を行った。機能的過負荷は足底筋の協働筋である腓腹筋とヒラメ筋を遠位1/2切除することによって足底筋に対し過負荷を施した。サイクロスポリンAの投与は一日一回腹腔内注射することにより行い(25mg/kg/day),対照群に対してはサイクロスポリンAの溶剤のみ投与した。
2週間の機能的過負荷によって足底筋のtype IIb線維の筋線維横断面積の変化は認められなかったものの,筋重量、およびtype I,IIa線維の筋線維横断面積の有意な増加が観察された。サイクロスポリンAを投与したラットは2週間の機能的過負荷によって足底筋の筋重量,およびtype I,IIa,IIb線維の筋線維横断面積の有意な増加が観察された。体重あたりの筋重量の変化はサイクロスポリンAを投与した足底筋により大きな肥大率が観察された。筋線維組成を決定するミオシン重鎖アイソフォームは,サイクロスポリンAの投与によってその組成に変化は認められず,機能的過負荷に対してもサイクロスポリンAの投与の有無に関わらずtype IIaの割合の増加とtype IIbの割合の低下が観察された。これらの結果は、機能的過負荷による筋肥大,筋線維組成の変化はカルシニューリンと無関係な系で行われていることを示唆する。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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