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運動トレーニングによる血圧改善における一酸化窒素とスーパーオキシドラジカルの関与

研究課題

研究課題/領域番号 11780041
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東京電機大学

研究代表者

古川 覚  東京電機大学, 工学部, 助手 (50307675)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード自発運動 / 高血圧 / NO / SOD / SHR / ラット
研究概要

一酸化窒素およびスーパーオキシドラジカルが、運動トレーニングによる血圧改善にどの様に関与しているかを観るため、自然発症高血圧ラット(SHR)に10週間の自発運動を行わせた。トレーニング期間終了後、採血し、心臓、大動脈および足底筋を摘出した。
トレーニング期間終了時におけるトレーニング群の安静時収縮期血圧は189±19mmHgで、コントロール群の206±15mmHgよりも有意に低かった。一酸化窒素(NO)の代謝産物である血漿中の硝酸・亜硝酸イオン濃度は、両群間に有意な差は観られなかった。しかし、トレーニング群内においては、硝酸・亜硝酸イオン濃度が高いと血圧が低いという有意な相関関係が観察された(r=-0.63)。スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)活性は、大動脈心室においてトレーニング群がコントロール群よりも有意に高い活性を示し、心室および足底筋においても同様に、コントロール群よりも有意に高い活性がトレーニング群において観察された。また、一酸化窒素合成阻害剤を投与すると、トレーニング群の収縮期血圧の上昇はコントロール群よりも有意に高かった。
NOはその反応経路においてスーパーオキシドラジカル(O2-)と強い反応性があるため、O2-はNOの血管拡張作用を妨げることが知られている。従って、トレーニング群は10週間の自発走トレーニングによって、血管のSOD活性を上昇させてO2-を適正濃度に下げ、NOの効果的な血管拡張作用を可能にすることにより、安静時血圧の上昇を抑制している可能性が示唆された。本研究の結果は、運動トレーニングによる血圧改善にNOおよびSODが大きく関与している可能性があることを示唆している。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 神野宏司,古川覚 他: "自然発症高血圧ラットにおける一酸化窒素合成酵素阻害剤静脈投与による安静時血圧応答に対する自発走トレーニングの影響"体力研究. 99. 25-27 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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