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RS・GISを用いた多摩ニュータウンにおける夜間の居住環境評価

研究課題

研究課題/領域番号 11780069
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関東京都立大学

研究代表者

石崎 研二  東京都立大学, 理学研究科, 助手 (10281239)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードリモート・センシング / 地理情報システム / 多摩ニュータウン / 居住環境 / 夜間
研究概要

本研究では,リモート・センシング(RS)および地理情報システム(GIS)を用いて,多摩ニュータウンにおける夜間の居住環境評価を試みるものである.RSによる衛星画像解析,GISによる空間データ解析の結果,以下のようなことが明らかになった.
(1)対象地域における街路灯などの照明装置の分布,犯罪防止の掲示物の分布について現地調査を行ない,収集したデータをベクター型GISに空間データとして入力した.また,「数値地図2500」および「細密数値情報10mメッシュ土地利用」を用いて,対象地域内の土地利用構成をGIS上に取り込んだ.その結果,対象地域の中でも初期に開発された諏訪・永山地区では,街路樹の成長に伴って街路灯が遮られ夜間照明が十分ではないこと,公園などのオープンスペースでは夜間に暗闇が多く創出され,犯罪防止の掲示物もそうした暗闇が創出される場所によく見受けられこと,などが分かった.
(2)LANDSAT TMによる観測波長帯のうち遠赤外線の波長帯であるBAND6のデータを用いて,RSによる衛星画像解析を行なった.解析結果に基づく対象地域内の光度分布と,(1)で得た空間データとの重ね合わせ分析の結果,光度分布と照明装置・犯罪防止の掲示物の分布との間には,ある程度の対応関係が認められた.すなわち,夜間の居住環境における暗闇の創出は,対象地域内における土地利用や照明装置のインフラストラクチャーなどの物的環境に起因していることが理解された.
(3)ただし,夜間の居住環境に関する住民の意識調査については,満足しうるアンケート調査が実施困難であったため,調査結果が得られなかった.今後は,(1)および(2)で得た客観的な居住環境評価と住民の主観的な居住環境評価とを合わせた分析が必要と考えられる.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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