研究課題/領域番号 |
11780073
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 助教授 (30210305)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | GIS / ジオデモグラフィクス / 国勢調査 / 小地域統計 / 地域メッシュ統計 / 全国 |
研究概要 |
本年度は、全国を対象とした1975年・80年・85年、90年、95年の5年時点における国勢調査地域メッシュ統計(基準メッシュ)と、1995年国勢調査小地域集計の全データをArcViewで表示するシステムを構築した。また、それらのデータベースから様々な新しい変数(多くの国勢調査データは実数であり、管理的職業従事者比率などは独自に計算する必要がある)を作成するためのプログラムの構築を行った(なお、1995年国勢調査小地域集計の各都道府県のArcViewファイルは、東京大学空間情報科学研究センターを経由して、全国の研究者へ共同利用する予定)。 全国の地域メッシュ統計に関しては、かかる5年時点に関して、従来の社会地区分析や因子生態研究で採用されてきた居住者特性に関する代表的な変数(高等教育修了者比率、管理的職業従事者比率、ブルーカラー比率、年少人口比率、女性就業者比率、持家比率、高齢者人口比率、外国人比率など)に関するデジタル社会地図を作成した(矢野(2001)、矢野・武田(2001)で発表済み)。その結果、年齢構成に関する変数は経年的な変化が大きいものの、社会・経済的属性に関する変数は安定していることが明らかになった。 欧米におけるジオデモグラフィクスの展開に関しては、GIS研究の基本的なテーマとしての位置付けを行った(矢野、2000a、2000b、2001)。また日本で初めてのジオデモグラフィクスの構築に関しては、Newcastle大学地理学部のA.S.Fotheringham教授らとの意見交換のもとで、国勢調査小地域集計に含まれる3,064変数から、欧米で用いられてきた63変数を特定し、20万弱の地区から18の地区類型を行いその地図化を試みた(今後、発表予定)。その結果、全国の町丁目・字等に対して、同一の地区類型に基づく居住地域構造の解明を可能とした。
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