• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生体膜の脂肪酸構成は耐糖能に影響を及ぼすか?エネルギー制限と脂肪酸栄養からの検討

研究課題

研究課題/領域番号 11780093
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食生活
研究機関岡山県立大学

研究代表者

笹川 貴代  岡山県立大学, 保健福祉学部・栄養学科, 講師 (10254567)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード糖尿病 / 多価不飽和脂肪酸 / 耐糖能異常 / 肥満 / 脂肪酸 / アラキドン酸 / インスリン抵抗性
研究概要

本年度は自然発症糖尿病ラット(OLETF)を用いてインスリン抵抗性の指標に与える種々の多価不飽和脂肪酸投与の影響を検討した。実験群としては飼料に(1)OLETFコントロール(市販試料)(2)OLETF-ラード(市販粉末試料にラード添加)(3)OLETF-EPA油(市販粉末試料にEPA rich oil添加:EPA28%)(4)OLETF-AA油(市販粉末試料にArachidonic acid rich oil添加:AA25%)にて飼育した。血清総コレステロールはラード群に比しEPA群で有意に低く、一方アラキドン酸群では高値を示した。血糖指標の中で空腹時インスリン値はラード群に比し、EPA油群とAA油群で低値であった。経口糖負荷試験では各群間に明らかな差は認められなかった。しかし体脂肪の分布ではラード群に比し、AA群では内臓脂肪量が明らかに少なく、EPA群と比較しても腸間膜脂肪の低値が認められた。肝臓内脂肪の分布を脂肪染色にて組織的に比較したところ、コントロール群に比し、ラード群では中心静脈付近に大脂肪滴の存在が認められた。一方、EPA群ではラード群に比べて顕著に脂肪滴の分布が少なく、一方アラキドン酸油投与群においては肝組織全体に小脂肪滴の散在が認められた。また、肝組織の中性脂肪量を測定したところ、EPA油群がラード群に比べて有意の低値を示した。さらに組織膜上でのインスリン感受性低下に及ぼす各油食の影響を筋肉のGLUT4mRNA量にて観察したところ、各群間でGLUT4mRNA発現量に差は認められなかった。以上のことから食事中の脂肪酸の種類の違いがインスリン感受性に明らかな変化を示さなかったものの、体脂肪の分布や肝臓中での脂肪蓄積量の違いなどには関連があることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takayo Sasagawa: "The effect of dietary polyunsaturated fatty acid on insulin sensitivity and lipid metabolism in otsuka long-evans tokushima fatty rat"Prostaglandins, Leukotrienes & Essential Fatty Acids. 64・3. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 石井香代子: "糖尿尿患者の食事内容と血漿及び赤血球膜脂肪酸組成との関連性"日本病態栄養学会誌. 3巻1号. 92-99 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi