研究課題/領域番号 |
11780116
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
水田 智史 弘前大学, 理工学部, 助教授 (90250589)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | ニューラルネット / シミュレータ / シミュレーティドアニーリング / X Window / GUI / Tsallis統計 / シュミュレーティドアニーリング |
研究概要 |
今年度はまず、キャラクタベースであったホップフィールドネットワークによる連想記憶のシミュレータを、Motifライブラリを用いたGUIベースのシミュレータに書き換えた。これにより、これまでカーソル移動とキーボードによって行っていたパターンの入力が、マウスを用いて行えるようになったため、シミュレータの操作性が格段に向上した。 そして、この連想記憶のシミュレータと、これまでそれぞれ独立していた重み付きつなぎ合わせ問題、巡回セールスマン問題、コホーネンの特徴写像の各シミュレータを、統合した一つのプログラムにまとめる作業を行った。具体的には、まず起動時点でGUIによるメニューが表示され、そこから選択することにより目的のシミュレータが実際に実行される。 現在まだテスト段階なので、これについては早急に作業を終了させ、来年度発行される本学部の紀要に成果を発表する予定である。ただし、この他に今年度の目標としていた、コスト関数の値やニューロンの平均値等の統計量のグラフ表示については、時間の関係で今後の課題として残された。 シミュレータの応用としての、Tsallis統計を用いたシミュレーティドアニーリングについては、系の分布のフォーマリズムを検討したところ、これまでに提案されている形とは異なり、エネルギーの原点に依存しないフォーマリズムの存在を示唆する結果が得られた。今後は、このフォーマリズムについてさらに細かく検討し、その正当性が証明できれば、このフォーマリズムを具体的にシミュレータに採り入れ、従来の方法によるシミュレーティドアニーリングとの比較を行う。
|