研究課題/領域番号 |
11780151
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 同志社女子大学 (2000) 同志社女子大学短期大学部 (1999) |
研究代表者 |
佐伯 林規江 同志社女子大学, 学芸学部・英語英文科, 助教授 (80225747)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 英語教育 / 発音指導 / 演劇 / 歌唱訓練 / 第二言語習得 / 英語教授法 / 情意要因 / リズム |
研究概要 |
本研究では、歌唱訓練およびリズム訓練を導入した英語発音指導法の効果を調査することによって、歌唱訓練とリズムやメロディーなどの音楽的要素の訓練を通した英語音声表現教育の可能性を検証することを目的に実験を行った。日本人女子大学生54名を2つのグループに分け、統制群では、英語の発音の理論的説明に加えてある英語の歌詞を音読を中心として朗読の練習を行い、実験群では、統制群と同一の指導者によって同一の英語の歌詞をメロディーにのせて歌う訓練を実施し、指導期間の直前と直後に各被験者の英語朗読を録音した。その音声を複数のネイティブ・スピーカーに評価させ、英語発音の上達度をグループ間において比較考察するものである。 平成13年3月中旬から音声の評価を行い、現在その評価を詳しく分析中である。分析では、被験者各々の発音を指導の前後で比較し、グループ間で各項目における指導前後の発音の伸びを調べる。評価の対象となる発音要素の項目は、母音・子音の発音、リズムのナチュラルさ、音のつながり、スピード、全体的印象に関する7項目とした。その結果、これまでの考察で見られる傾向としては、(1)英語の単音の発音の上達には、歌唱訓練は有効な指導手段であるとは言えないようである。逆に、(2)英語の自然なリズム、音の連結などの超音節要素、スピードや発話の全体的印象は、歌唱訓練を通して指導を受けたグループの英語のほうが従来の音読指導のグループよりも高く評価されているようである。これは昨年度の実験の結果を裏付けるものでもある。今後は、発音に上達の見られる学習者に対しては、特に音声のどの要素が上達したのかを調べる。この研究結果と考察は論文としてまとめ、平成14年度の英語教育学会等で発表する予定である。また.この研究成果の一部は平成13年夏に出版予定のオーラルパフォーマンスを使った英語教育に関する共著本の中において発表する予定である。
|