研究課題/領域番号 |
11780165
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
統計科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
南 弘征 北海道大学, 情報メディア教育研究総合センター, 助教授 (80261395)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | データ解析 / 並列計算 / インターネット / GUI / Java言語 / データ解析システム / 視覚的操作環境 |
研究概要 |
交付申請書に記した通り、平成12年度は以下のような方針に則った形での、Java言語による既存システムの再構築を目標とした。 1.解析作業の並列化を意図した複数プロセスの並行動作(スレッド)導入 2.データ、解析手法、視覚的インタフェースのそれぞれに関する、オブジェクト指向に基づいたクラス構築 3.解析部分のみ、あるいは視覚的環境のみを、流用可能な「部品」とするためのクラス構成、コーディングの調整 うち、1および2,3の一部については成果を得、国際会議にて研究発表、意見交換を行なった。 さらに、研究の進行過程において、主に項目1に関して子細に考察したところ、Java言語単独でのデータ解析システムの構築そのものは可能だが、Java仮想マシンの現状において実行速度の低下は不可避であり、例えば実習教材など、比較的軽微な解析を行なうには充分であるが、 本格的な解析を行なうエンジンとしては適当ではない、との考察に至った。 そこで、既存データ解析ソフトウェア以上のパフォーマンスを得るべく、また、 Javaのスレッド機能を充分に活用することを視野に入れ、年度後半より、代表者所属先が有する1200台余のパーソナルコンピュータをTCP/IPネットワークにより仮想的に結合して並列計算機として動作させる、いわゆる「仮想並列計算機エンジン」を援用する形態のシステム開発にも取り組んだ。 以上を要するに、(1)Javaによる比較的低負荷の「簡易」解析エンジンとGUI、 (2)データ量や計算量の多い解析対象にも対応可能な「主」解析エンジンとしての仮想並列計算機、の2要素で構成される、柔軟なデータ解析システムの構築に関し、本研究によって一定の知見が得られた。
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