研究課題/領域番号 |
11780190
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 電気通信大学 (2000) 宇都宮大学 (1999) |
研究代表者 |
吉永 努 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (60210738)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 適応ルーティング / 通信スケジューリング / メッセージパッシング / ネットワーク / ルータ / 高並列計算機 / 性能評価 / 集積回路 |
研究概要 |
本研究では、新しい適応ルーティング・アルゴリズムとしてRecover-xを提案し、それを実現するルータチップの設計と評価を行った。 ・Recover-x適応ルーティングの提案 これまでのデッドロック回復方法を見直し、より少ないハードウェア量で実現可能なRecover-x適応ルーティングを提案した。具体的には、2次元トーラスネットワークにおいて、デッドロック対象とするメッセージを1次元のみに限定することで、ロジックの簡単化と高速動作を促進する。 ・HDLによるルータの記述と動作検証 Recover-x適応ルータをハードウェア記述言語Verilog-HDLにより設計した。また、LSI設計ツールを利用してシミュレーションによる動作検証と論理合成によるハードウェアコストの評価を行った。 ・通信性能の評価 Verilog-HDLのシミュレータを利用し、10×10(100ノード)の2次元トーラスネットワークに対するバンド幅と通信遅延(レイテンシ)時間を評価した。その結果、Recover-xは、通信パターンにかかわらず高バンド幅/低レイテンシであることを確認した。 以上のことから、Recover-xは従来の適応ルーティングに比べて高速動作設計に適合するアルゴリズムであり、堅牢な通信性能を示すことがわかった。
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