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マルチホームネットワークにおけるアドレス変換を用いたトラヒックの動的負荷分散

研究課題

研究課題/領域番号 11780226
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関岡山大学

研究代表者

山井 成良  岡山大学, 総合情報処理センター, 助教授 (90210319)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード動的負荷分散 / マルチホームネットワーク / ネットワークアドレス変換 / インターネット / 負荷分散
研究概要

本研究では,複数のバックボーンネットワークを持つマルチホームネットワークの新しい構成方法を提案し,本方法に基づいて動的負荷分散機能を有するルータを試作し,性能評価を行った.
平成11年度には,主に動的負荷分散機能の設計・実装,並びに実験ネットワークでの機能評価を行った.本設計では,バックボーンの状態をルータ自身が監視しその結果に基づいて適切なバックボーンを選択することにより経路制御を行うようにした.これによりバックボーンとの間で経路情報を交換する必要がなくなり,従来の構成方法と比べて管理者の負担を大幅に削減できることが可能となった.また,ネットワークアドレス変換機能を用いることにより,復路においても往路と同じバックボーンが選択されるようにした.これにより,従来の構成方法とは異なり,往路だけでなく復路においても負荷分散が可能となった.この設計に基づき,動的負荷分散機能をルータに実装して実験ネットワークにおいて機能評価を行った結果,負荷分散機能が正しく動作することを確認した.
平成12年度には,主にバックボーンネットワークの選択基準の検討を行った.選択基準の候補として,帯域,エラー率,コネクション数,応答時間などの測定量を検討した結果,(1)過去の統計量に基づくものでなくバックボーン選択時点での状態を表す,(2)短時間かつ低コストでバックボーンの状態を測定できる,(3)通信先に依存せずに測定できる,などの条件を満たすことから,応答時間と等価であるTCPのコネクション確立時間が最も適切であるとの結論を得た.また,2つのISP(Internet Service Provider)と接続した実際のマルチホームネットワーク環境で性能評価を行った結果,コネクション確立時間が他のバックボーン選択基準より優れていることが確認された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 島本裕志,山井成良,宮下卓也,岡本卓爾: "マルチホームネットワークにおける透過的な動的トラヒック分散"情報処理学会分散システム/インターネット運用技術研究会分散システム/インターネット運用技術シンポジウム2000論文集. 81-86 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 岡山聖彦,山井成良,島本裕志,宮下卓也,岡本卓爾: "マルチホームネットワークにおける透過的な動的トラヒック分散"情報処理学会論文誌. 41・12. 3255-3264 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Nariyoshi Yamai,Kiyohiko Okayama,Hiroshi Shimamoto,Takuji Okamoto: "A Dynamic Traffic Sharing with Minimal Administration on Multihomed Networks"Proceedings of the IEEE International Conference on Communications 2001. (to appear). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 島本 裕志: "マルチホームネットワークにおける透過的な動的トラヒック分散"情報処理学会シンポジウムシリーズ. 2000・2. 81-86 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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