研究課題/領域番号 |
11780247
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
新納 浩幸 茨城大学, 工学部, 講師 (10250987)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 情報抽出 / 固有表現抽出 / 定型パターン / 機械学習 / 決定リスト |
研究概要 |
本研究の目的は、情報抽出で利用される定型パターンを自動構築する手法を提案することである。 情報抽出では、パターンマッチングの処理によって情報を抽出する手法が有効である。ただしこの手法は、パターン作成のコストが高いため、パターンの自動構築技術が望まれている。自動構築するために、基本的には、機械学習の一種である「教師付き学習」を用いる。またブートストラップの手法も併用する。これによって多大な訓練データを用意する必要がなくなる。 パターンの自動構築には、まず、パターンの表現形式の設計が必要である。それによって学習手法が決まる。ここではWhiskの手法で用いられたパターンの記述形式を利用した。概略Perlのパターンマッチの構文を利用いている。ただしWhiskの対象は英語であるため、日本語用に拡張する必要があった。またそのパターンの表現形式では、固有表現抽出を予め実行しておく必要がある。そのために固有表現抽出システムを試作した。基本的にはChunkingに対する機械学習を用いた。ここでは学習器として決定リストを用いた。 次にパターンの自動構築を行うために、教師付き学習により、いくつかの代表的な規則を作った。ただしこれだけでは非常に抽出率が悪い。そこでこれをseedにしてブートストラップの手法を用いて、パターンを増やす戦略を試みた。ここではブートストラップの手法としてCo-trainingの手法が有望であると考え、それらの調査を行い、その適用を行った。 試作したシステムでは幾つかのパターンを自動構築できたが、抽出したパターンの有効性は未確認である。今後はその点も考慮しつつ、自動構築の手法を改良していく予定である。
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