研究課題/領域番号 |
11780293
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
小林 一郎 法政大学, 経済学部, 助教授 (60281440)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 言語モデルシミュレーション / 海外為替変動予測モデル / 情報統合 / グラフ情報の自然言語表現 / 言語 / シミュレーション / 海外為替変動予測 / マルチモーダル情報 |
研究概要 |
本研究は、ヒトが言葉で思考や認識をおこなう知的活動をコンピュータ上に実現するための研究の一環として、ヒトが言葉で思考する過程をシミュレーションのモデルとしてもちいる手法を提案する。 シミュレーションの対象モデルとして、海外為替の変動などを予測するエコノミストやディーラーたちが数学的モデルをもちいなくても、言葉による思考で将来の変動予測をおこなっていることに着目し、かれらの予測の過程を言葉によってモデル化(言語シミュレーションモデル)し、数学的モデルとはまったく異なった人間の認知活動に近いシミュレーションのモデルを考えた。 平成11年度においては、海外為替変動予測モデルの対象とした海外為替の変動がどのようにエコノミストらによって表現され、どのようにレポートとしてまとめられるのかについて調査した。対象として米ドルと日本円の変動について着目し、その変動予測を考える上で必要になる情報の収集・分析をおこなった。また、エコノミストらが予測する予測のプロセスを抽出し、どのような手順を経て予測をおこなっているかについて調査した。 平成11年度後半から12年度にかけて、言葉によるマルチモーダル情報の統合手法を考察した。具体的には、為替変動を示すグラフがどのように言語として認識されるかについて考察をおこない、シミュレーションのなかでグラフというイメージ情報を言葉という情報媒体で認識することにより様々な情報の間にある隔たりをなくし、より人間をおこなっているような言葉によるシミュレーションをおこなうためのひとつの技術的な提案をおこなった。 また、予測のモデルが言語のモデルとして構築される際に、どのような文法的特徴があるのかについて調査をおこない、ヒトが言葉をもちいて予測やシミュレーションをおこなう際にどのような文法的資源を利用するのかについて考察をおこなった。 以上の結果をまとめて、米ドルと日本円の将来変動の予測をその当時の状況にあわせて予測する言語シミュレーションモデルの提案をおこなった。
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