• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オブジェクト指向データベースにおける問合せの推論攻撃に対する安全性判定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11780306
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報システム学(含情報図書館学)
研究機関大阪大学

研究代表者

石原 靖哲  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 講師 (00263434)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードオブジェクト指向データベース / 安全性 / 推論攻撃 / 項書き換え系 / オブジェックト指向データベース
研究概要

オブジェクト指向データベースにおける問合せの推論攻撃に対する安全性についての研究成果は以下の通り.
1.前年度に提案した逐次的安全性判定アルゴリズムの改良
推論攻撃に対して安全であることがわかっているデータベースインスタンスの一部を変更したとき,インスタンス全体に対して安全性の再検査をするのは効率的ではない.本研究では,変更箇所,攻撃者がもつアクセス権,攻撃者から守りたいメソッドの3者の間に到達可能性と呼ばれる概念を導入し,それを用いて,変更後にも安全性が保たれるための十分条件を提案した.そして,その十分条件に基づき,前年度に提案した逐次的安全性判定アルゴリズムを改良した.
2.非等価性推論に対するメソッドの安全性判定問題に関する考察
従来の研究では,攻撃者が「メソッドm(o_1,...,o_n)の実行結果が必ずoになる」という情報を得ようとする場合について考察していた.それに対し本研究では,攻撃者が「メソッドm(o_1,...,o_n)の実行結果が絶対にoにはならない」という情報を得ようとする場合(非等価性推論を行う場合)について考察した.そして,非等価性推論に対するメソッドの安全性判定問題が一般に決定不能であることを示し,メソッドが安全であるための多項式時間判定可能な十分条件を提案した.また,すべてのメソッドの引数の個数が1であるようなデータベーススキーマについては,上記の十分条件が必要条件にもなることを示した.
3.確率的な推論攻撃の定式化に関する考察
データの内容によっては,「メソッドm(o_1,...,o_n)の実行結果がoになる確率が8割である」といった確率的な推論攻撃が脅威になる場合がある.本研究では,確率的な推論を定式化するための準備として,確率的な知識を表現できるデータモデルを提案した.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] S.Shimizu,Y.Ishihara,T.Takarabe,M.Ito: "A Probabilistic Database Model with Representability of Dependency among Tuples"Proc : 4th Multiconference on Systemics, Cybernetics, and Informatics. Vol.VIII. 221-225 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 赤穂州一郎,石原靖哲,藤原融: "オブジェクト指向データベースに対する非等価性を考慮した推論攻撃の可能性検証法"2001年 暗号と情報セキュリティシンポジウム予稿集. Vol.II. 693-698 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Ishihara et al.: "The Security problem against Inference Attacks on Object-Oriented Databases"Proc of 13th IFPI Conf, on Database Security. 245-258 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 横内,清水,石原,伊藤: "無開路オブジェクト指向データベーススキーマにおける型検査問題の計算書"電子情報通信学会・技術研究報告. COMP99-16. 1-8 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 財部,清水,石原,伊藤: "ダブル間の依存関係を表現できる確率的データベースモデルの提案"情報処理学会研究報告. DBS-120-9. 61-68 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 森,石原,篠原: "オブジェクト指向データベースにおける推論不可能性の逐次的検査法"電子情報通信学会技術研究報告. ISEC99(発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 清水,横内,石原,伊藤: "検索および再帰なし無閉路スキーマに対する無検査問題の計算量"電子情報通信学会技術研究報告. COMP99(発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi