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災害シミュレーションに基づく化学プラントの信頼性評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11780330
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関大阪大学

研究代表者

倉敷 哲生  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30294028)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード化学プラント / 拡散 / 流出 / 蒸発 / リスク評価 / シミュレーション / 信頼性
研究概要

高圧ガス保安協会による防災指針では,プラント内の建屋等による立地障害を考慮することなく,一定風向・風速のみによる拡散式に基づき,拡散による被害を評価している.しかし,実在のプラント内には,気体が拡散する際に障害物となるタンク,建屋等が存在し,それにより拡散状態も影響を被る.そこで,建屋周囲での風向・風速の影響を考慮した拡散濃度の把握可能なシミュレーション手法を開発し,従来手法との比較,検討を行った.従来適用されている高圧ガス保安協会による拡散式に基づき,その一部を変更すれば良い点に本手法の簡便さ及び利点がある.
また,風向・風速等の気象条件により拡散濃度は変動するため,確率変数として扱う必要がある.そこで,構築したシミュレーションを用いて,プラントの年平均の風向・風速の確率分布を考慮し,化学プラント内の着火源存在域における着火危険性の評価手法を提案した.その結果,容量と配置の異なるタンクから貯蔵物が流出・拡散した際の着火危険性(リスク)について,経時的かつ定量的に評価可能となることから,本手法は化学プラントの安全性対策に有用であることを示した.さらに,評価結果をプラント機器の損害額(コスト)に結びつけることにより,タンク配置や建設費等を考慮した信頼性評価(リスク評価)手法に展開できるものと考える.
本手法ならびに解析例について,日本機械学会材料力学部門講演会(於:横浜国立大,平成12年10月),第4回構造物の安全性・信頼性に関する国内シンポジウム(JCOSSAR 2000)(於:日本学術会議,平成12年11月)において発表し,その成果を示している.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 倉敷哲生,座古勝,安武淑子: "化学プラントの災害シミュレーション-貯蔵物の流出・拡散を考慮した場合-"材料. 第50巻・第1号. 40-45 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 倉敷哲生,座古勝: "貯蔵物の流出・拡散シミュレーションに基づくリスク評価"第4回構造物の安全性・信頼性に関する国内シンポジウム(JCOOSAR 2000)論文集. 541-544 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 倉敷哲生,座古勝: "化学プラントの貯蔵物の流出・拡散シミュレーションに基づくリスク評価"日本機械学会 材料力学部門講演会講演論文集. 373-374 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 倉敷哲生,座古 勝,安武淑子: "貯蔵物の拡散を考慮した化学プラントのリスク評価手法"日本機械学会1999年 年次大会 講演論文集. Vol.1. 201-202 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 倉敷哲生,座古 勝,安武淑子: "貯蔵物の流出・拡散シミュレーションに関する研究 (プラント内における風向・風速の変化を考慮する場合)"日本材料学会第17回材料・構造信頼シンポジウム講演論文集.

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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