研究概要 |
1.最適省電力制御の導出 前年度の研究において構築されたモデルは事前にネットワークの構成や到着(サービス)の確率分布を定義して,最適省電力方策を導出する必要があった.そこで,コンピュータネットワークに適用可能な問題に帰着させ,最適な省電力制御方法を導出した.また,7月にフランスのボルドーで開催された国際会議で構築したモデルを発表し,モデルの妥当性・有用性に対する検討を行った. 2.評価実験 広島大学において実際に利用されているコンピュータネットワークシステムの形態および利用状況を調査し,各クライアントが消費する総電力量を測定した.また,データ解析を行い,パラメトリックな手法によってデータ特徴を調査した.さらに解析的に得た最適な省電力方策および省電力制御方法を,上記で測定したデータに基づいてシミュレーション実験を行い,省電力の効果を定量的に評価を行った. 3.研究とりまとめ 最終的にこれまでに行った最適省電力方策および省電力制御方法の提案と測定データに基づいた結果をとりまとめ,国内外の国際会議にて成果の発表を行った.
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