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震災の記録・資料に基づく災害過程の体系化と防災シソーラスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11780339
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関京都大学

研究代表者

田中 聡  京都大学, 防災研究所, 助手 (90273523)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード災害人類学 / インタビュー / 文化項目 / 震災資料 / 災害過程 / 防災シソーラス
研究概要

本研究では、防災研究に文化人類学的視点を導入し,被災者の生活のあらゆる事項について,被災者や災害対応者の対応行動の記録や資料の実証的な分析を通して,災害過程を構成する基本要素の抽出とそれぞれの基本要素間のシステム論的記述をおこなう.そこで平成11年度において阪神・淡路大震災の被災者・災害対応従事者へのインタビュー調査を実施しデータベース化した.次にその内容を文化人類学で人間社会・文化を分析する際に標準的に用いられる体系である文化項目分類を用いて分析し,被災者の生活復興過程における災害関連の文化要素の抽出をおこなった.また,阪神・淡路震災記念協会に保管されている震災関連資料(チラシ,掲示物等)の一部をデジタル化し,文化項目分類を用いて分類をおこない,これら震災関連資料が,統一的な基準で分類可能であることを明らかにした.平成12年度においては,構築された災害関連項目のデータベースを用いて,防災研究の専門的視点,および文化人類学的視点から,各項目間の関連性の検討と防災シソーラス構築に関する基礎的研究をおこなった.まず,時間フェーズごとに出現する項目の頻度とその順位付けの分析によって,阪神・淡路大震災発災直後から現在に至るまでの過程を,時系列的に同定する手法を開発した.この手法を用いて分析をおこない,地域や被災者のライフステージによって異なるさまざまな災害過程のシステム論な記述を可能にした.次に,これらの分析で得られた項目間の順序関係や時間フェーズ関係を整理し,防災シソーラス構築のための基礎的な枠組みの提案をおこなった.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 田中聡,林春男,重川希志依,浦田康幸,亀田弘行: "災害エスノグラフィーの標準化手法の開発-インタビュー・ケースの編集・コード化・災害過程の同定-"地域安全学会論文集. No.2. 267-276 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 堀江啓,牧紀男,重川希志依,田中聡,林春男: "震災時における木造建物の被害調査手法の開発-調査目的と調査項目-"地域安全学会論文集. No.2. 139-144 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 小檜山雅之,堀江啓,牧紀男,林春男,田中聡: "災害対応としての建物被害認定過程に関する研究"日本建築学会構造系論文集. 531. 189-196 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 田中聡,林春男,亀田弘行: "災害時におけるすまいの機能に関する考察-災害人類学の構築にむけての試み(その2)-"地域安全学会梗概集. No.9. 226-229 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 田中聡,林春男,重川希志依: "被災者の対応行動にもとづく災害過程の時系列展開に関する考察"自然災害科学. Vol.18-1. 21-29 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] K.Shigekawa,H.Hayashi,S.Tanaka,and F.Aono: "Ethnographic Analysis of Individual Behavior Following the Hanshin-Awaji Earthquake Disaster"Proceedings 12^<th> World Conference on Earthquake Engineering. (CD-Rom). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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