• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生態毒性を指標とした廃棄物焼却灰資源化プロセスの評価・管理

研究課題

研究課題/領域番号 11780398
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

小松 俊哉  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (10234874)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード廃棄物焼却灰 / 溶融スラグ / 環境安全性 / バイオアッセイ / Daphnia magna / 急性遊泳阻害試験 / 繁殖試験
研究概要

廃棄物焼却灰から得られる溶融スラグのリサイクル資源としての利用が注目されている。資源化利用の場合,最終処分の場合よりも厳しい環境安全性が保たれることが必要であり,その総括的な評価にはバイオアッセイの導入が有効である。本研究の目的は,廃棄物焼却灰から作成した廃棄物溶融スラグの環境安全性をバイオアッセイによって評価することであり,試験法として感受性・信頼性が高いDaphnia magna(オオミジンコ)を用いた生態毒性試験を適用した。
本年度は,昨年度実施した急性毒性を評価するDaphnia magna急性遊泳阻害試験に引き続き,慢性毒性や生殖への影響を評価するため,Daphnia magna繁殖試験を実施した。先ず,対照系においてOECD(経済開発協力機構)の試験有効基準を常に満足することを確認した。その後,試料として,実焼却施設から入手した廃棄物焼却灰,実施設の溶融スラグを用い,各々について溶出試験で得られた溶出液を繁殖試験に適用した。その結果,焼却灰は10分の1希釈で一部の親個体が死亡したり産仔数が大幅に低下するなどDaphnia magnaに大きく影響を与えるのに対して,溶融スラグでは対照系と全く変わらない試験結果を示した。さらに,比較のため実施設のセメント固化を施した焼却灰についても繁殖試験を実施した結果,一部のセメント固化灰では,元となる焼却灰よりも親個体の死亡率,産仔数の低下率が上昇する結果となった。以上から,焼却灰の溶融固化は,生態影響として,急性毒性を大幅に低減させるだけではなく,慢性毒性や生殖へのリスク低減にも有効であることが明らかになった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐々木太一朗: "Daphnia magna急性遊泳阻害試験による一般廃棄物の環境安全性評価"環境工学研究論文集. 37巻. 311-320 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 栗栖 正憲: "Daphnia magna急性遊泳阻害試験による埋立廃棄物の溶出毒性評価"第34回日本水環境学会年会講演集. 34. 475 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi