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ウシ白血病ウイルス感染個体由来Tax蛋白による細胞増殖制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11780501
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関理化学研究所

研究代表者

田島 茂  理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 奨励研究員 (60311346)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードウシ白血病ウイルス / Tax蛋白質 / 転写活性化
研究概要

ウシ白血病ウイルスBLVにコードされるタンパク質の1つである転写活性化因子Taxは、BLVエンハンサーに作用しウイルス遺伝子発現を活性化するばかりでなく、細胞の不死化能およびトランスフォーメーション能をも有することから、感染個体における白血病発症に積極的に関与する癌遺伝子と考えられている。昨年度までに申請者は、Tax上の特定のアミノ酸残基を他の残基に置換すると、BLVエンハンサーに対するTaxの転写活性化能が著しく上昇することを見いだした。さらにこの高活性型Taxは、野生型Taxでは活性化不可能である細胞側増殖関連遺伝子c-fosの発現をも活性化可能であること等を明らかにしてきた。本年度において申請者は、高活性型Taxがウイルスの性状および白血病発症に及ぼす影響を調べるため、野生型および高活性型tax遺伝子を有する感染性BLV分子クローンをそれぞれ作成し、in vitroおよびin vivo感染実験を行った。各BLVクローンを株化細胞に導入したところ、高活性型クローンを導入したのもでは、ウイルス遺伝子の発現量、ウイルス粒子産生量、および伝搬能力すべてにおいて野生型に比べ上昇しているのが観察された。これより、高活性型はその高いBLVエンハンサー活性化能により、ウイルス増殖能を増強させることが明らかとなった。次に上記の感染性分子クローンをBLVを人為的に感染させることが可能であるヒツジに接種後、定期的にウイルス感染細胞の割合やウイルス遺伝子発現量の推移を調べた。in vitroの結果とは異なり、野生型と高活性型との間で差異は見いだされず、高活性型は感染個体内でのウイルス増殖には影響しないことが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tajima,S.and Aida,Y.: "The region between amino acids 245 and 265 of the bovine leukemia virus (BLV) Tax protein restricts transactivation not only via the BLV enhancer but also via other retrovirus enhancer"Journal of Virology. 74. 10939-10949 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 田島茂、間陽子: "牛白血病ウイルス誘発性Bリンパ腫におけるウシp53遺伝子の変異"動物遺伝研究会誌. 27巻2号. 45-54 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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