研究課題/領域番号 |
11780503
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山下 朗 東京大学, 遺伝子実験施設, 助手 (30312276)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 減数分裂 / 分裂酵母 / RNA結合タンパク質 / 局在制御 / 核移行 |
研究概要 |
本研究では、分裂酵母の減数分裂過程の開始と進行の鍵を握るRNA結合タンパク質Mei2の機能解明を目指している。分裂酵母細胞が減数分裂を行う条件がととのうと、Mei2は脱リン酸により活性化する。活性型Mei2は減数分裂前DNA合成を誘導した後、減数第一分裂時にも必須の機能を持つことが示されている。Mei2は減数分裂の進行にともなって核内の一点にドット状に局在する。Mei2の核内ドット形成において、Mei2と結合することが示されているmeiRNAという特異的RNA分子が重要な働きをしていることが我々の解析で明らかとなった。さらに、Mei2は単に細胞質から核へ移行してるだけではなく、細胞質-核間をシャトルして機能していることが明らかとなった。本年度の研究により、meiRNAはMei2の核移行の促進、核外排出の阻害ではなく、核内でのドット形成自体を制御する因子であることが示された。 これまでの解析により、Mei2はmeiRNA以外のなんらかのRNAと相互作用することが、その機能に必須であると考えられている。そこで、減数分裂期の分裂酵母からMei2を免疫沈降して、共沈してくるRNAの単離を試みた。また、大腸菌で発現したMei2と分裂酵母の減数分裂期RNAを混合し、Mei2-標的RNA複合体を精製して、Mei2と特異的に結合するRNAの同定を行った。その結果、Mei2標的RNAの候補を複数単離した。in vivoとin vitroの二つのスクリーニング系で同一のRNAも得られており、それら候補RNAのMei2との結合を検討中である。
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