研究課題/領域番号 |
11780516
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
寺田 和豊 熊本大学, 医学部, 助教授 (00253724)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 分子シャペロン / hsc70 / DnaJ / bag1 / オルニチントランスカルバミラーゼ / ルシフェラーゼ / フォールデイング / オルニチントランスカルパミラーゼ |
研究概要 |
サイトソルの分子シャペロンhsc70は、コシャペロンとしてDnaJホモログを必要とする。現在まで哺乳類では30種類ほどのDnaJホモログが同定されているが、このうち大腸菌DnaJや酵母Ydj1と同じくJ-domain、G/F-domain、Zinc finger-domainの3つをもつ正統派タイプのDnaJはdj2(DJA1;HSDJ/hdj2/mdj2/rdj1)、dj3(DJA2;DNJ3/HIRIP4/rdj2)、ミトコンドリアに局在するDJA3、組織特異的発現がみられるDJA4の4つである。申請者はubiqitousに発現しているdj2、dj3に早くから着目し、ウサギ網状赤血球ライセートをシャペロン源として、hsc70と協調して働くコシャペロンとしての性質を生化学的に確立した。このとき、別のタイプに属するDnaJホモログdj1(DJB1;hsp40/hdj1)についても比較検討を行ない、ミトコンドリアへのタンパク質輸送とルシフェラーゼの巻き戻しのアッセイ系でdj2、dj3が必要であることを明らかにした。このとき、dj1は必要ではなかった。さらにルシフェラーゼの巻き戻しとhsc70のATPase活性におよぼす影響を、ATP/ADP交換反応を促進させる因子として同定されたbag1を含めて報告した。続いて申請者は3つのDnaJホモログとhsc70との細胞生物学的解析を行ない、hsc70とdj2、dj3は大変似た細胞内分布を示すことを明らかにした。一方、dj1は通常の培養条件下では核及びその近傍のサイトソルに存在し、hsc70と異なる細胞内分布を示したが、熱ショック下でhsc70と共に核小体に移動・集積した。以上の結果から、通常の成育条件下でhsc70のコシャペロンとして働くDnaJホモログはdj2、dj3であることが示唆された。
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