研究課題/領域番号 |
11780546
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤森 俊彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (80301274)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 神経系 / LimK / ノックアウトマウス / Limk |
研究概要 |
本研究は、神経系に着目してLimkの果たす役割を主にノックアウトマウスを用いて明らかにする事を目標としている。Limkには2つのサブタイプが存在し、Limk1ノックアウトマウスを作製し、その表現型を検索してきた。本年は、東北大学の水野健作博士、野田哲生博士らのグループによって作製されたLimk2ノックアウトマウスとの交配により、ダブルノックアウトマウスの表現型の検索を行った。 細胞生物学的な研究により、Limkはアクチン細胞骨格の脱重合を制御していることが明らかにされているが依然として生体内での機能は明確ではない。Limk1は海馬、扁桃体、大脳皮質の一部、後根神経節等で強い発現がみられるのに対し、Limk2は比較的広い範囲で組織特異性が少なく発現している。Limk2ノックアウトマウスの表現型は明確ではない。そこで、Limk1,Limk2のいずれもを欠失するマウスにおいてLimk1発現領域を中心に形態学的な観察を行い、野生型マウスと比較を行った。残念ながら、形態学的に明確な差は認められなかった。また、後根神経節のin vitroでの培養による、突起の伸長、形態の比較を行ったが、明確な差は認められなかった。更に実験的に差を検出する為に、後根神経の切断後の再生能、in vitroでの培養における成長円錐の形態などを検討中である。 なお、マウスを長期間飼育することによって、神経系以外の組織で微妙ながら幾つかの表現型がみられてきている。今後はそれらの表現型を通した生体内でのLimkの機能解析も計画している。
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