研究課題/領域番号 |
11780559
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
|
研究機関 | 新潟大学 (2000) 大阪大学 (1999) |
研究代表者 |
村岡 修 新潟大学, 医学部, 講師 (20283765)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 発生 / 神経 / 外胚葉 / ゼブラフィッシュ / δEF1 / ZFH / zinc finger / homeodomain / zebrafish / 神経外胚葉 / 背側化因子 / 転写抑制因子 / zinc-finger / dominantーnegative |
研究概要 |
ゼブラフィッシュ胚より、新規転写因子をクローニングし、Headgearと命名した。Headgearのアミノ酸配列にはzinc-finger domainとhomeodomainの二つの保存された領域があることから、δEF1/ZFHファミリーに属する転写因子であることが明らかになった。 Whole mount in situ hybridizationにより発生過程でのHeadgearの発現を検討したところ、神経外胚葉領域全体に発現することがわかった。また、背側化因子・腹側化因子により受精卵を処理すると、Headgearの発現はそれぞれ拡大・縮小し、これらの因子の下流で作用する因子であると考えられた。 発生過程における発現様式から、Headgearは神経外胚葉の発生に重要な役割を持っていることが予想され、RNAを合成し、受精卵にマイクロインジェクションして過剰発現させた後、神経外胚葉特異的遺伝子の発現を観察することにより神経外胚葉の変化を検討した。その結果、神経外胚葉が拡大することが解った。さらに、内在性Headgearの機能を阻害するドミナントネガティブHeadgearを受精卵に発現させると、野生型の過剰発現のときとは逆に神経外胚葉の発生が阻害された。 これらの結果から、Headgearはゼブラフィッシュの神経外胚葉の発生に必須の役割をもつ転写因子であることが明らかになった。 尚、この遺伝子の名前は雑誌投稿の際にHeadgearからKheperと改名した。
|