研究課題/領域番号 |
11780577
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
藤川 隆彦 三重大学, 医学部, 講師 (60293776)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ストレス / プロラクチン / プロラクチン受容体 / 室傍核 / 内側視索前野 / 腹内側核 / 胃潰瘍 / 成長ホルモン / 脳 / In Situ ハイブリダイゼーション / 免疫組織科学 |
研究概要 |
1.rPRL及び22KhGHのicv投与はストレス性胃粘膜障害を抑制したが、rGHにはそのような抑制効果は認められなかった。ISH法及びIHC法から、rPRLが脈絡叢及び室傍核のPRL受容体(PRL-R)の発現を誘導することを認めた。また、22K hGHはrPRLに匹敵するPRL-Rの発現誘導を示したが、rGHにはそのような誘導は認められなかった。さらに、末梢及び中枢に投与したrPRLの抗胃粘膜糜爛効果はicvに投与したプラゾシン+ヨヒンビン+プロプラノロールの混合液によってほぼ同等の阻害を受けることを認めた。 2.rPRLのicv投与による胃粘膜細胞の保護効果はPRL抗体及びPRL-R抗体のicv投与により中和された。また、PRL抗体及びPRL-R抗体のicv単独投与はストレス性胃粘膜糜爛を明らかに悪化させた。 3.薬理学的な研究はicvに投与したrPRLの胃粘膜保護効果がicv投与したα-helical CRH=アトロピン>プラゾシン=ヨヒンビン>ナロキソン>プロプラノロールの順で阻害されることを認めた。 4.室傍核、内側視索前野、腹内側核へのrPRL投与はストレス性胃粘膜糜爛を顕著に抑制した。また、海馬へのrPRL投与は高濃度でのみ弱い抑制効果を示したが、弓状核、大脳皮質においてはそのような抑制効果は認められなかった。 以上のことから、本研究はストレスにより血中に放出されたPRLが脳・脈絡叢のPRL-Rに結合し、脳脊髄液内に移行した後、室傍核、内側視索前野、腹内側核のPRL-Rに結合し、主に、CRF及びアセチルコリンニューロンを刺激後、さらにα1,α2-ノルアドレナリン作動性ニューロンを介してストレス性胃潰瘍の発症を抑制することを明らかにした。
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