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実験動物での賢症候性出血熱とハンタウイルス肺症候群の鑑別診断法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11780601
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関北海道大学

研究代表者

森松 組子 (吉松 組子)  北海道大学, 医学部, 助手 (90220722)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードハンタウイルス / 人獣共通感染症 / 実験動物 / HFRS / HPS / 核蛋白 / 診断抗原
研究概要

本研究はハンタウイルスの侵入を阻止するために齧歯類における診断法、特にHPS感染を摘発する方法を確立することを目的とする。ハンタウイルスの抗原性は大きく3つに分けられる.ネズミ亜科(Murinae)、ハタネズミ亜科(Microtinae/Arvicolinae)、アメリカネズミ亜科(Sigmodontinae)それぞれに属する齧歯類を宿主とするウイルスである.本年度はさらに応用範囲を拡大し、さらに鑑別診断系の評価を行った。
1.平成11年度に引き続き野鼠血清の収集を行った。本年度はHPSのreservoir動物となるアメリカネズミ亜科のげっ歯類の血清および抗血清を入手することができた。さらにより多くのネズミ亜科、ハタネズミ亜科のげっ歯類血清合計31種について適切な抗体検出系を決定することができた。この結果からより広範な抗体摘発体制を取ることが可能となった。
2.平成11年度に引き続き、Hantaan,Puumala,SinNombreハンタウイルスに対する標準抗血清の作成を行った。
3.3種類のハンタウイルス、Hantaan,Puumala,SinNombreハンタウイルス核蛋白の抗原性の交差は少ないことが明らかとなった。
4.ネズミ亜科のウイルス3種類(Hantaan,Seoul,Dobrava)の核蛋白をコードするcDNAから主要共通抗原領域をコードする部分を削除し、バキュロウイルスベクターを用いて発現させることで調整した抗原を用いた鑑別診断法の感度は約95%、特異性は100%であり、十分な感度と特異性を示した。
以上の結果から、ハンタウイルスの侵入を阻止するために、広範な野鼠の抗体検出法、適切な抗原を供給することが可能となった。さらにネズミ亜科のハンタウイルスについては詳細なウイルス型別も可能な診断系を提供できることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2021-11-26  

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