研究課題/領域番号 |
11780631
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
原 万里子 成蹊大学, 工学部, 助手 (30311997)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | NB1RGB細胞 / インターフェロンβ / ラングミュアーブロジェット法 / キャスト法 / 高分子基板 / α-ヘリックス含量 / CEA(癌胎児性抗原) / ラングミューアー・ブロジェット / インターフェロン |
研究概要 |
NB1RGB細胞(ヒト新生児皮膚繊維芽細胞)を用いていかなる培養環境(培養用高分子基板並びに化学(毒性)物質を添加した培地)がインターフェロンβの生産性を増大させるかを検討した。様々な高分子基板上に培養したNB1RGB細胞によるインターフェロンβの生産性を検討するためにポリアミノ酸、コラーゲン、シルク、バイオポール、テコフレックス等を用いて、キャスト法並びにラングミュアーブロジェット(LB)法により細胞培養用高分子基板を調製した。NB1RGB細胞を24穴内の各高分子基板上に、CO_2インキュベーター内で培養し、倒立型顕微鏡にて細胞数を計測した。対数増殖期にあるNB1RGB細胞に対してインターフェロンβ誘導操作を行ない、24時間培養後に基板ごとにインターフェロンβをELISA法により測定した。これより、単位細胞数あたりのインターフェロンβ産生量の最も高い高分子基板を判定し、インターフェロンβ産生量と細胞増殖性との相関性を検討した。次に、各高分子基板上に吸着した血清タンパク質のα-ヘリックス含量とインターフェロンβ生産量との相関性を検討した。円偏光二色性(CD)分散計により高分子基板上に吸着した血清タンパク質のCDスペクトルを測定し、α-ヘリックス含量を算出した。キャスト基板上よりLB基板上で培養したほうが、高いインターフェロンβ産生量を示した。NB1RGB細胞を用いたインターフェロンβ産生性において、基板に吸着した血清タンパク質が、変性せずにほぼ生理的条件でとっている固有のα-ヘリックス含量を保持している基板上において、高いインターフェロンβ産生量を示した。
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