研究課題/領域番号 |
11794017
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
金子 周一 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60185923)
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研究分担者 |
民谷 栄一 北陸先端科学技術大学院大学, 教授 (60179893)
中本 安成 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40293352)
本多 政夫 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00272980)
荒川 久雄 北斗科学産業, 室長(研究職)
川上 文清 東洋紡績株式会社, 主席部員(研究職)
佐々木 基 澁谷工業株式会社, 主事
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2001年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | バイオセンサー / 癌 / DNAチップ / SAGE / 遺伝子診断 / 遺伝子 |
研究概要 |
癌に対するバイオセンサー型DNAチップを作製するため、初年度は1)肝癌に関連する肝臓内の遺伝子の発現のパターンを明らかにすると同時に、その情報を用いてDNAチップを作製すること、2)このチップの情報を微少電極集積型バイオセンサーにて読みとる技術を開発することを目的とした。2年目以降はチップの開発をさらにすすめ臨床応用をめざすことを目的とした。 肝細胞癌等を用いて、DNAチップにおける解析を行った。100例におよぶ臨床材料の解析から、従来の生化学所見や病理組織では得られなかった情報が得られ、DNAチップが新たな診断法のひとつになりうる可能性を示すことが出来た(Gastroenterology 2001)。また肝癌由来培養細胞および肝癌を用いて、新たな腫瘍マーカーの可能性、および分化度を推定する診断法になる可能性を示した(Hepatology 2001a, 2001b)。serial gene expression analysis(SAGE)法を行い、包括的な遺伝子発現のプロファイルを作製し(BBRC 2000, 2001)、世界最大の肝臓発現遺伝子データベースを有することが出来た。一連の成果から、C型慢性肝炎の薬剤反応性をDNAチップで検査する方法を開発し、臨床検査試薬として平成14年に発売した。 微小電極を用いて、液層における反応系を考案し、目的とする核酸の測定を可能とした(平成13年特許出願)。微小電極測定に導入するため小型のサーマルサイクラーを開発し、特許出願した(平成12年)。基盤上の微小な金属電極にDNAをスポットする装置を開発した(特許出願準備中)。これらの研究をもとに微小電極を用いた核酸測定系を開発した(特許出願準備中)。このバイオセンサー型DNA測定系は、臨床の現場で使用することを目的とし、小型で安価、かつ迅速に試料を測定できるものが作製された。
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