研究課題/領域番号 |
11794026
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
長野 哲雄 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (20111552)
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研究分担者 |
島田 典招 第一科学薬品株式会社, 素材技術研究所, 所長(研究職)
平田 恭信 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70167609)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2001年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | プローブ / 画像化 / MRI / 亜鉛イオン / 神経伝達 / 緩和時間 / 変精 / プローグ / 受精 / 一酸化窒素 |
研究概要 |
我々はMRI画像化プローブの開発に先立って、蛍光を原理とするバイオイメージングプローブの開発に取り組んだ。これはMRI画像化プローブ開発の基礎研究に位置づけられるもので、"生きた状態"における生体分子のネットワークを解析する事を目的に行われたものである.この研究により、真の生理機能解明の観点から"生きた状態"における生理活性物質の機能および活性を解析すること、すなわち生命現象を分子レベルで明らかにすることが可能となり、重要な生理機能を担っている生理活性種・酵素・受容体を作用しているその場所において時間変化に対応して捉えることができるようになった。次に新規機能性MRI画像化プローブの開発を行った。MRIは三次元画像の断層撮影法であり、主に水分子の水素原子核に対するNMR現象を利用している。生体内で部位特異的に活性を捉えることを可能とする機能的なMRI画像化プローブはほとんど知られていない。我々は、近年、細胞内や組織内での役割が注日されている亜鉛イオン(Zn^<2+>)に特異的に応答して、MRIシグナルが変化する機能的MRI画像化プローブの開発を試みた。その結果、Zn^<2+>に特異的に反応することでGd^<3+>への水分子の配位を調節し、MRIシグナルを変化させる機能性プローブの開発に成功した。Zn^<2+>に応答してシグナルが変化するMRI画像化プローブはこの報告が始めてである。今回のMRIプローブ開発の原理は画期的な分子設計法であり、他の生理活性分子のためのMRIプローブ開発に応用可能である。
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