研究課題/領域番号 |
11794032
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
杉山 俊博 秋田大学, 医学部, 教授 (00127242)
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研究分担者 |
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (60197796)
加藤 幸夫 広島大学, 歯学部, 教授 (10112062)
真鍋 求 秋田大学, 医学部, 教授 (30138309)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2001年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
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キーワード | 再生医工学 / 肝再生 / 幹細胞 / 培養表皮 / Shh / 間葉系幹細胞 / 骨・軟骨再生 / フィーダー細胞 / ケラチノサイト / 肝臓幹様細胞 / 毛幹細胞 / 骨髄間葉系細胞 / 骨再生 / 毛再生 / 発毛促進 |
研究概要 |
本研究では今後の発展が期待される再生医療における最重要ツールである組織特異的幹細胞を用いて肝臓・皮膚毛髪・骨軟骨などのヒト人工組織を構築する技術の開発を行った。 1.肝細胞に関しては、肝障害時における肝再生で重要な役割を担っている卵形細胞並びに正常肝における幹細胞候補である肝上皮細胞に着目した解析を行った。現在までに、これらの細胞の株化を行い培養系での肝・胆管細胞への分化誘導条件の決定を行った。さらに肝障害動物への移植による肝機能回復実験に成功した。これらの成果は肝再生医療工学へ大きく貢献するものと期待される。 2.皮膚毛髪に関しては発生・再生における組織間相互作用の分子メカニズムを応用した培養人工皮膚作製を目指し、基底細胞がん発生に関与していることが示唆されるShhシグナルを利用し培養表皮作製法の改良を試みた。Shh発現フィーダー細胞を用いることで培養人工皮膚作製に要する期間を短縮出来ることが明らかとなり分子生物学の知見を再生医工学へ利用することは非常に効果的であるとの結論を得た。 3.骨軟骨に関してはヒト骨髄中の間葉系幹細胞の単離に成功し、軟骨・脂肪・骨細胞への分化を誘導する系を確立した。現在本細胞を用いて顎骨再生などの口腔・整形外科領域における再生医療工学技術の開発を進めつつある。 以上のように本研究では再生医療工学分野での重要且つ有用な研究成果を得ることが出来た。本研究の実施において地域の枠を超えた連携は非常に有用であった。
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