研究課題/領域番号 |
11794033
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研究種目 |
地域連携推進研究費
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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研究分担者 |
山田 亮 (株)ジェイ・エム・エス, 中央研究所, 所長(研究職)
新垣 知輝 広島大学, 医学部, 教務員 (80314748)
尾島 典行 広島大学, 医学部, 助手 (20311805)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2001年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 近赤外ビデオスコープ / 注射器 / 注射針 / 次世代医療器具 / 次世代注射器 / 近赤外 / 画像解析 |
研究概要 |
1.近赤外ビデオスコープによる刺入時の問題精査 注射針の現状をビデオ画像で精査し、その体内刺入時の組織の破壊と痛みの関係を、皮膚にも透過性のある近赤外を用い、画像解析した。その結果、針先はメスの様に皮膚を切り裂き、その面に入り込む形で針の刺入が進むことが分かった。 2.ビデオ-質量分析装置による傷口シリコンオイルの点着確認 ビデオ-質量分析装置の完成により、注射刺入皮膚組織の入り口付近や刺入深部の潤滑用シリコン点着量などを測定した結果、挿入とともにシリコンオイルが注射針表層から剥がれるように刺入し、引き抜き後もシリコンは皮膚表面に残っていた。 3.タイムラプスビデオ撮影による傷修復機構の解明 針の刺入により形成された傷の修復過程を3T3細胞を用いモデル化した。培養シャーレ上の細胞層に針の刺入と同じ線状の傷を引き、間隙への細胞修復展開のスピードを追跡した。その結果、皮膚下に針の刺入により壊されたマスト細胞が存在すると細胞の傷修復時間は加速することが分かった。 4.レーザーによる針先の加工 痛み軽減の為、針先研磨面のスムース化及び穴空けなどの可能性を探った。NdYAGレーザーは針先研磨面をスムースにし、パワーを上げればミクロの穴まで空けられることが分かった。 5.様々な次世代型注射器への改良および特許化 今までの研究結果を総合して、減痛あるいは採血・注射操作の安全化に効果のあった幾つかの注射針と注射器について、最終試作を行い、その評価を行った。その結果 1)注射針先端の鋭利で、刺入容易な形態への加工、2)注射針先端の斜め切断カット面の内面のスムース化、3)注射針断面の扁平化、4)痛み分散リングを針先にセット、あるいはアッタチメントとした注射器、5)採血用の従来の翼付き針の改良針とそれにチューブで真空採血管ホルダーを短い距離で結合したものをまず、特許化することとした。
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