研究課題/領域番号 |
11800005
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研究種目 |
特別研究促進費
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野口 悠紀雄 東京大学, 先端経済工学研究センター, 教授 (90008649)
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研究分担者 |
藤井 眞理子 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90323550)
中山 靖 (中山 靖司) 東京大学, 先端経済工学研究センター, 助教授 (20313190)
児玉 文雄 東京大学, 先端経済工学研究センター, 教授 (20016538)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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キーワード | モノ造り / インターネット技術 / 産学連携 / バーチャル研究 / 新産業創出 / 制度改革 / 政策課題 / 情報処理 / 情報技術 |
研究概要 |
従来の「モノ造り」中心の産業構造から、技術体系の変化に伴い、産業と企業の構造が大きく変化している。米国ではこの変化に産学連携が大きな役割を果たしたとも言われる。この点について、特にインターネットを中心とした情報通信技術に目を向け、ネットワーク技術の発展がどのように関わり変化しているかデータ収集及び分析を行った。こうした問題意識に関連して、ITに関連して以下の点についても分析を行った。1)日米で如何にIT技術が発展したか、2)日米で如何に電子商取引が発展・普及したか、3)IT技術の発展は生活に浸透したか、4)利用者はどのような事に興味を持っているか。 上記一連の産業連携とITに関する分析における最も重要な発見として、日本では産学連携が一般的に進んでいないという通説があるものの、共著論文においては、産学連携の度合いは日本は米国と同じレベルにあることが分かった。すなわち、日本においても、産学連携を行う潜在的な能力があることが示唆された。 今年度は「IT革命と新産業創出シンポジウム」を開催し、IT革命と米国経済について、IT革命と21世紀の日本、などをテーマにディスカッションを行い、次のような結論が得られた。 1. これまで産学連携が進まなかった原因として、大学で何をおこなっているのか、どんなSeedsがあるのかが大学外から見えなかったという問題がある。その解決のために、大学は、産学連携を促進させる為に分かりやすく有用なデータベースの構築を急ぐべきである。 2. 産学連携の過程で契約や特許の問題という研究分野とは別の専門的な知識が不可欠である。TLOがこれを一括して取りまとめることにより、より円滑な連携が可能となる。さらに、こうしたTLOのよりよい組織運営のためには米国など先進諸国の事例活用が重要と考えられる。
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