研究課題/領域番号 |
11832016
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山口 静馬 山口大学, 工学部, 教授 (80243624)
|
研究分担者 |
佐伯 徹郎 山口大学, 工学部, 助手 (40249595)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 外来雑音 / 心理的印象 / うるささ / 聴き取りやすさ / 音声聴取成績 / 音節明瞭度 / 音声聴取心理実験 / スペクトル距離 / 明瞭性 / 心理的評価 / 残響時間 / SN比 / メンバシップ関数 |
研究概要 |
単音節音声および2音節・3音節単語音声を聴取している時の外来雑音に対する"うるささ"の心理的印象、音声信号に対する"聴き取りやすさ"の心理的印象および音声信号をどの程度正確に聞き取れるかの"聴取成績"の3つの側面を同時に説明できる指標の選定に関する問題を考察した。そのために様々な音声信号および中心周波数の異なるオクターブ帯域制限白色雑音・広帯域制限白色雑音・疑似音声無意味雑音など種々の雑音を用いて音声聴取心理実験を行った。そして信号対雑音比・明瞭度指数・信号対妨害雑音比・荷重平均スペクトル距離等の8種類の指標を導入して、これらの指標と上記の3つの事項との対応関係を実測データに基づいて詳細に検討した。その結果、次のような新たな知見が得られた。 1.A特性音圧レベル値による信号対雑音比は、雑音の"うるささ"を説明するには概ね適しているが、音声信号の"聴き取りやすさ"や"聴取成績"を説明するにはあまり適していない。 2.信号対妨害雑音比を用いる場合、上記の3つの事項との対応関係が概ね良好なのは単音節音声の場合のみで、2音節・3音節単語音声の場合はあまり良くない。 3.導入した全ての指標の中で、"うるささ""聴き取りやすさ""聴取成績"の3つを共通して最も良く説明できるものは荷重平均スペクトル距離である。 4.上記の荷重平均スペクトル距離を用いて"うるささ""聴き取りやすさ""聴取成績"を予測し、それらの値と新たに行った音声聴取心理実験による実測値との比較を行った。その結果、予測値と実測値とのほぼ良い一致が見られた。
|