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近縁群における遺伝的変異解析に有効なマーカー探索法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 11833009
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究機関神戸大学

研究代表者

小菅 桂子  神戸大学, 理学部, 助教授 (50215266)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードRAPDマーカー法 / ヤマモモ / 種子散布 / 風媒性花粉 / ブラキスコーム属 / レトロトランスポゾン / ゲノムサイズ / ゲノム再構成 / 転位因子 / 優性マーカー / 共優性マーカー / 花粉散布 / 近交弱勢
研究概要

分子生物学的手法は、系統分類学や生態学の分野において欠かすことのできない研究手段である。本研究では、風媒性花粉と動物による種子散布により集団を維持・拡大しているヤマモモ集団と最近になって急激なゲノム再構成により種分化を遂げたキク科ブラキスコーム属の植物を用いて、(1)ランダムプライマーによるDNAフラグメントの増幅、(2)種・個体間での解析に適したフラグメントの選出、(3)フラグメントの分子種の推定や分布状態の調査、といった連続的な実験操作法を確立することにより、比較する分類群のレベルに応じた適切な遺伝マーカーを効率的に選出・解析する系を構築することを目的とした。
1.ヤマモモの集団構造の解析
屋久島西部のヤマモモ3集団(77個体)を用いてRAPDマーカー法による解析を行った結果、8種類の優性マーカーと8種類の共優性マーカーにより個体識別が可能であった。各個体の位置、サイズと遺伝子型より、23個体が地域内で散布された種子由来であること、残りは外部集団から移入したものであることが明らかとなり、種子の定着にはヤクザルによる長距離散布が有効であると推定される。風媒花粉の有効散布距離は、従来、花粉源から約10〜20mといわれていたが、ヤマモモ花粉は直線距離にして約50〜440m散布されていることが明らかとなった。
2.ブラキスコーム属におけるゲノム構成変動要因の解析
著しい染色体数や染色体総長の変異が最近になって生じたと推定されるブラキスコーム属3種を用い、RAPDマーカー法による種特異的な変異部位の探索し、それらの分子種とコピー数を調査した。レトロトランスポゾンやトランスポゾンなどの転移因子に似た分子種などがB.eriogonaとB.smith-whiteiの2種のみにみとめられ、ゲノムサイズの再構成に伴いこれらのコピー数の減少が起こったと推定された。のこりのB.campylocarpaには、先の2種にみられら分子種は存在せず、この種のゲノム再構成には、他の因子が関与した可能性が高い。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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