研究課題/領域番号 |
11835024
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
堀切 豊 鹿児島大学, 医学部, 助手 (10199549)
|
研究分担者 |
田中 信行 鹿児島大学, 医学部, 教授 (40041454)
川平 和美 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (20117493)
東郷 伸一 鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50264411)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
|
キーワード | 高齢者 / 入浴 / 運動対応能 / トレッドミル / 高血圧 / 虚血性心疾患 / 体温 / 心電図 / 疲労 |
研究概要 |
<平成11年度>速歩可能な高齢者16名(男子6名、女性10名、平均年齢68.4±6.2歳(64-80歳))に無入浴と、41℃淡水に10分間の入浴後にtreadmill負荷を行い比較した。【結果】運動負荷前の深部体温は入浴群が約0.3℃高かった。心拍数は無入浴群に比し入浴群が安静時すでに10.5拍/分多く、運動負荷中はその差は無く運動終了後10分まで3-5拍/分高いまま推移した。血圧は収縮・拡張期とも運動前から運動中を通じてコントロール群に比し入浴群が低かった。運動持続時間は無入浴群の6分2秒から入浴後は6紛42秒に延長した。最大心拍数までの変化(△HRmax)を運動持続時間で除した値も入浴群で小さく、速いスピードでの運動を少ない心拍増加で達成し、心臓予備力の向上が推定された。入浴後の運動負荷では運動耐容時間が延長し、ST低下の消失した症例が1例、運動時間は約2倍に延長し虚血領域の縮小した者が1例、また、虚血領域の移動した者が2例あった。ボルグ指数(6-20)は最大運動時で比較すると無入浴群で13.5、入浴後群では12.5と浴後群で低かった.【考察】入浴により全身末梢血管の拡張を起こし、循環促進による組織の十分な酸素化と代謝産物の洗い出し可能な状態にしておけば運動耐性は向上すると思われる。【結語】温浴後のトレッドミル負荷は運動時間の延長すなわち強い運動負荷を可能にした.ST低下度には差がなく、この運動耐性の増加は冠血流、筋骨格系機能の改善が推測された。 <平成12年度> 高血圧症患者13名に血管拡張作用を有するオクチルフタリドと人工炭酸泉浴合剤を用い、40℃、10分間の入浴を行い、対照浴との循環動態の比較を行った。 【結果】動脈血酸素飽和度は入浴中減少し、浴後も暫く持続した。頭蓋内組織酸素飽和度は入浴中増加し、出浴後は急速に前値に復した。 静脈血酸素分圧の増加度は合剤浴群の方が有意に大きかった。これは心拍出量の増加は、組織酸素消費量の増加以上に大きく、酸素の飽和した状態にあると考えられた。
|