研究課題/領域番号 |
11835037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
正門 由久 (2000-2001) 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10173733)
辻 哲也 (1999) 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245639)
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研究分担者 |
千野 直一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051531)
長谷 公隆 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80198704)
辻 哲也 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245639)
小宗 陽子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60296712)
正門 由久 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10173733)
園田 茂 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10197022)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 脳血管障害 / 片麻痺 / 体力 / 活動性 / 運動負荷 / 筋機能 / 脂肪 / 重回帰分析 / 主成分分析 |
研究概要 |
初回発作の脳卒中片麻痺患者107名に対して入院リハプログラムを施行、その前後で、身体所見、運動麻痺の程度、ADL、移動能力、活動性およびフィットネスの各評価を行った。 1.運動麻痺、ADL、歩行能力、活動性はもとより、心肺系、筋肉系、代謝系のフィットネスのほとんどの指標がリハ訓練終了後に改善したことから、特別な訓練処方を行わなくとも、通常のリハ訓練でフィットネスレベルの改善が得られることが示唆された。 2.フィットネスの構造を詳細に分析し、各指標を統計学的に分類する目的で主成分分析を行ったところ、麻痺・ADL因子、筋肉系因子、代謝系因子、心肺系因子の4つの主成分に分けられ、当初想定した心肺系、筋肉系および代謝系というカテゴリーとほぼ一致した。また、患者ごとの個体得点をプロットし、入退院時を比較すると、ほとんどが正常域の方向に移行していたが、患者ごとに各成分の得点分布にばらつきがみられたことから、より劣る因子を効果的に改善させるなど、訓練処方への応用も可能と思われた。 3.心肺系・筋肉系の指標は、各系の中で相互に相関がみられたことから、各指標の併存的妥当性が示された。各系間でも代謝系を除いて相関が認められ、最小限度の指標を用いてフィットネスの全体像をとらえうる可能性が示唆された。また、簡易な指標で各フィットネス指標を説明可能かどうか検証するために重回帰分析を行ったところ、すべての指標で当てはまりは良かった。特に、FIM運動項目、非麻痺側握力、BMIは、多くの指標で独立変数として選択されたことから、片麻痺患者のフィットネスを簡便かつ総合的にとらえるために日常臨床で評価すべき項目であると考えられた。
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