研究課題/領域番号 |
11835041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
豊倉 穣 (2000-2001) 東海大学, 医学部, 助教授 (20217566)
渡名喜 良明 (1999) 東海大学, 医学部, 助手 (90266445)
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研究分担者 |
渡名喜 良明 東海大学, 医学部, 助手 (90266445)
田中 博 東海大学, 医学部, 助手 (20227169)
石田 暉 東海大学, 医学部, 教授 (50118907)
安里 隆 東海大学, 医学部, 助手 (00266446)
古野 薫 東海大学, 医学部, 助手 (80297259)
豊倉 穣 東海大学, 医学部, 講師 (20217566)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 脳卒中 / 排尿障害 / リハビリテーション / 尿流動態検査 / DH / C / 残尿 / DHIC |
研究概要 |
【目的】脳卒中の回復期以降は、頻尿、切迫性尿失禁などの蓄尿時の症状が多い。蓄尿時の症状と排出時の症状が合併することは、臨床上は知られているが、病態、患者の特徴、治療の報告は少ない。そこで、本研究では、残尿を有する病態に着目して、併存症や尿流動態検査などの所見を検討した。また、その治療経過を観察した。【対象】平成8年から平成13年までに東海大学大磯病院に入院した排尿障害を認める79名を対象とした。男性36名、女性43名、平均年齢68歳である。発症より4週未満、排尿に影響する薬剤を服用中のもの、泌尿器科疾患を合併している症例は除外した。【方法】自然排尿後の残尿を導尿にて計測して、100ml以上認めたものを残尿あり群とした。残尿あり群と残尿なし群で性別、年齢、合併症、症状、脳卒中の病型、病変部位、身体の機能障害、ADL、尿流動態検査の所見などの諸因子を比較した。【結果】1)対象79名中30名に100ml以上の残尿を認めた。平均年齢は残尿あり群が71歳、残尿なし群が65歳で、残尿あり群が有意に高かった。糖尿病、前立腺肥大などの合併症については、2群間で明らかな差を認めなかった、60名に自覚症状について問診をとった。残尿感、排出困難感などの排出時の自覚症状を認めたものは残尿あり群21名中6名に留まった。Barthel indexを残尿あり群となし群で比較したところ、残尿なし群で有意に高かった。尿流動態検査(注入媒体:生理食塩水)を施行した33名中のうち、9名に残尿を認めた。残尿を認めた9名のうち4名は、蓄尿時に膀胱機能の過活動がみられた。また残尿を認めた9名中5名は排出時の膀胱機能が低活動で、4名に排出時の尿道過活動がみられた。2)残尿あり群に対してはα遮断薬、抗コリンエステラーゼ薬などの薬物療法が一部の症例で有効であった。しかし効果が不十分なため、導尿を要することもあった。
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