研究課題/領域番号 |
11835044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
牧山 清 日本大学, 医学部, 講師 (00139172)
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研究分担者 |
木田 亮紀 日本大学, 医学部, 教授 (00096801)
野崎 幹弘 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70086586)
新美 成二 東京大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00010273)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 喉頭摘出者 / 音声再建 / 新声門 / 発声機能検査 / 高速撮影 / T-Eシャント / 食道発声 / 呼気圧 |
研究概要 |
喉頭摘出者のQOLを考える上で音声再獲得は極めて重要である。特に喉頭に加えて下咽頭、頸部食道を合併切除された患者では食道発声が困難であり、音声再建術を施行する必要がある。本研究の分担者である野崎は空腸を利用して気管と再建食道をつなぐエレファント型音声再建術を考案した。本研究ではエレファント型音声再建術患者、食道発声者、気管一食道発声者について新声門の観察と発声機能について検討した。各患者の新声門の形態や振動様式をファイバースコープや高速デジタル撮影装置で観察した。さらに、発声時の呼気流率や呼気圧を測定し、気道抵抗の大きさや発声能力について検討した。 単純喉頭摘出後の食道発声患者では発声時には下咽頭収縮筋残存部の高さの咽頭粘膜が狭まり、新声門を形成した。高速デジタル新声門撮影検査により比較的小さな粘膜波動が確認できた。発声持続時間は数秒であった。呼気流率と呼気圧の値は小さく、少ない空気力学的パワーを有効に活用して発声していた。T-Eシャント患者では粘膜波動は大きかった。発声持続時間は正常であった。エレファント型音声再建術を施行した患者では症例により発声機能に差が認められた。一部の患者を除き新声門の調節能力が低く、粘膜波動を得るために大量の呼気流が必要であった。また、気管から食道再建部を結ぶ、空腸による音声再建部の内腔が狭く、余分な呼気努力が発声に必要な患者もいた。新声門の調節能が良好な例では、舌根部や残存している頸部筋群の調節により間接的に新声門を調節する手段を会得したものと考えられた。 喉頭摘出者では手術内容、特に下咽頭収縮筋の残存の有無により発声機能に大きな差が認められた。下咽頭合併切除例では新声門の能動的調節が不可能であるが、発声の方法により発声機能の向上が期待できると考えられた。
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