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犬のリンパ腫由来培養細胞による制癌剤耐性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11836007
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究機関山口大学

研究代表者

中市 統三  山口大学, 農学部, 助教授 (60243630)

研究分担者 宇根 智  山口大学, 農学部, 助手 (60294659)
田浦 保穂  山口大学, 農学部, 教授 (80163153)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードイヌ / リンパ腫 / 制癌剤 / 耐性 / P糖蛋白 / MDR
研究概要

イヌリンパ腫由来培養細胞株(GL-1)、およびGL-1から誘導された制癌剤耐性株(GL-DOXs)について、P糖蛋白の発現を抗ヒトモノクローナル抗体を利用してWestern Blotにより解析した。その結果、GL-1には認められない分子量は約180Kdのタンパク発現が耐性株で確認され、またその発現量は耐性度がすすむのにしたがい多くなる傾向を示した。
ついでこの細胞株からtotal RNAを抽出し、MDR遺伝子の複数の種間でよく保存されている領域をプライマーとしてRT-PCRを行ったところ、1281bpのcDNAフラグメントが増幅された。このcDNAの塩基配列を決定したところ、すでに報告されているイヌのMDR遺伝子とは99%、ヒトとは91%、マウスとは80%、ラットとは80%、ハムスターとは85%と高い割合で相同性を示した。またその塩基配列から予想されるアミノ酸残基は、427残基中すでに報告されているイヌのものと4残基、人のものと30残基の違いであり高い相同性を示した。
さらにはRT-PCRで増幅された1281bpのcDNAをプローブとしてNorthern Blotを行ったところ、耐性株でそのmRNAの発現が認められ、しかも他の動物種のMDR遺伝子のcDNAの長さである4200bpの部位に認められたことから、これらの耐性株にはイヌのMDR遺伝子が発現していることが確認された。
以上の結果より、GL-1から誘導された耐性株にはイヌP糖蛋白が発現しており、それをコードする遺伝子(MDR)はヒトや他の実験動物と比較的類似した塩基配列を有しているものと考えられた。またGL-DOXsはMDR遺伝子の発現を特徴とすることから、小動物の造血器系腫瘍の研究において非常に有益な細胞株であることが証明された。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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