研究課題/領域番号 |
11836009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川手 憲俊 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (80221901)
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研究分担者 |
玉田 尋通 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (10155252)
稲葉 俊夫 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (00137241)
澤田 勉 大阪府立大学, 大学院・農学生命科研究科, 教授 (60081600)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 山羊 / 黄体 / 黄体発育 / GnRHアンタゴニスト / LH / LHレセプター / VEGF / PGI_2 / PGI2 / ヤギ / プロジェステロン |
研究概要 |
本研究の初年度(平成11年度)において、まず山羊黄体の発育および維持におけるLHの役割について明らかにするために、正常発情周期を示すシバヤギにGnRHアンタゴニストを投与し、血中LHおよびプロジェステロン濃度に及ぼす影響について検討した。その結果、山羊においては、黄体の発育および維持の両方に内因性LHは必要であり、特に黄体の維持期には、その発育期に比較して、内因性LHに対する依存度がより高いことが示唆された。 さらに次年度(平成12年度)には山羊の黄体発育機構を解明する目的で、黄体の発育と維持過程におけるLHレセプター、VEGF、血管内皮細胞特異的マーカーであるCD34およびPGI_2合成酵素の遺伝子発現動態を調べた。さらに内因性LHによるそれらの発現調節を明らかにするため、GnRHアンタゴニストを投与し、遺伝子発現におよぼす影響を検討した。その結果、山羊の黄体発育過程におけるLHレセプターの遺伝子と蛋白質の発現量増加は、内因性LHによって促進されていることが示唆された。一方、VEGF_<165>遺伝子は黄体の発育期よりもむしろ維持期において多く発現していることから、VEGF_<165>は維持期における血管透過性の亢進に関与している可能性が示唆された。また、PGI_2合成酵素の遺伝子発現およびPGI_2の代謝産物量は排卵直後に増加していることから、PGI_2合成は黄体発育を促進する可能性が推察された。さらに黄体の発育期におけるVEGF、CD34およびPGI_2合成酵素の遺伝子発現は排卵後の内因性LHの調節を受けておらず、これらはLHとは無関係に黄体発育を調節している可能性が示唆された。
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